第十八話
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「え?」
納得のソラと困惑のヒナタ。
「影分身に囮になってもらって、本体は気配を消して隠れる。一時間くらいなら騙せると思う」
「なるほど」
今度こそ納得の表情のヒナタ。
「それじゃいくよ」
「「「影分身の術」」」
そして林の中へと走り去っていく影分身を眺め、俺達は身を隠せそうなところを探し、絶でオーラの放出を止め、気配を完全に殺す。
「紅先生、騙されてくれるといいけれど」
「影分身を見抜くのは白眼でも無理だろう?ならば大丈夫だよ。紅先生も手荒な真似はしないだろうからそうそう影分身が消える事もないと思うし、やられれば直ぐにわかるしね」
「そうだね」
一時間後。
ジリリリリリリ
丸太にぐるぐる巻きにされている3人。
「だめね。残念だけどアカデミーで修行し直してきなさい」
どうやら影分身はとっ捕まってしまったらしい。
「そんな」
「流石にそれはひどいと思う」
なんて事を言っている影分身の俺達。
俺達は気配を消して紅先生の後ろに近づく。
「そうだよ、それに俺達は捕まってないしね」
「な!?」
俺の声に振り返る紅先生。
振り返ると俺とソラ、そしてすまなそうな表情をしているヒナタ。
「じゃあ、私に捕まったのは」
バッと丸太のほうを振り向いた紅先生を確認して俺達は影分身を解いた。
ボフン
「やられたわ、影分身じゃない。一体何処で覚えたの?禁術よ?」
「子供の頃、死んだ母親に教わりました」
「…そう」
俺とソラが孤児だと言う事は知っているのだろう。
その出自までバレていないと良いのだけれど。
「それで先生。俺達は?」
「くっ、合格よ、合格。後ろから声を掛けられるまで気配に気づかないなんて。気配の殺しかたは一流じゃない」
「やった!」
「よかったぁ」
「明日から早速任務になるわ、今日は帰って休みなさい」
「はい!」
そんな感じで俺達は紅上忍のもとで下忍の任に付く事になったのだった。
その日からDランク任務5回、Cランク任務3回。
その内容は里の雑用が殆どだ。
まれに護衛任務があったけれど、その殆どは特に争いごとも無く任務をこなしていった。
その間に紅先生から木登りの行、水面歩行の行など、チャクラコントロールの基本と応用を教えてもらったんだけど、コントロールは『流』の修行で散々やっているので特に問題なく終了。
水面歩行の行は放出系の基本なので俺は多少てこずってしまったが。
「チャクラコントロールの扱いは既に下忍のレベルを超えてるね。だから忍術の修行を 付けてやりたい所だが生憎私は幻術くらいしか教える事が出来ない
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