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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0954話
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と言ってもいい男だった。

「初めまして、アクセル代表。この度はこちらからの停戦交渉に応じて頂き、感謝しております。特に捕虜の件に関しては私の甥がまだ生きていると知り、非常に嬉しく思っています」

 この言葉を聞けば分かるように、このキケロとかいう男の甥はホワイトスターに侵攻してきた時に捕虜となったらしく、以前ホワイトスターに来た時にピニャに渡した捕虜の名簿の中にその名前があったとか。
 本来は主戦派だったこの男がピニャに協力する事になったのは、そこが大きいらしい。
 正直、攻め込んだ国の代表に対して謝罪の一つもないというのは色々と思うところもあるが……その辺に関しては、レオンが後で十分に帝国に対しての行動を起こしてくれるだろう。
 昨日のゾルザルの件もあるしな。

「そうか。色々と言いたい事はあるが、この場では止めておこう」

 そう告げ、レオンに視線を向けるとレオンが前に出てきて一礼し、口を開く。

「初めまして、キケロ卿。私は、今回そちらが求めて来た停戦交渉に関しての交渉担当でもあるレオン・三島と申します」

 言葉では謙っているようにも聞こえるが、その内容はなかなかに辛辣だ。
 何しろ現状でそちらがどうしようもなくなった為に、泣きついてきたから停戦交渉に応じてやったと言っているのも同然なのだから。
 キケロにしてもレオンの言いたい事は理解したのだろう。一瞬だが、ピクリと頬を歪ませ、それでも怒りを押さえて言葉を返す。

「いやいや、帝国としても現状は確かに多少は苦しいが、力を十全に発揮出来ればある程度はどうとでもなる。ただ、その際に色々と手間が掛かるからこその停戦協定なのだよ。それに、捕虜の件もあるだろう?」

 本気を出せばどうとでもなると言いたいのだろうが、その言葉は俺達には虚勢にしか聞こえない。
 実際、現状でも帝国の戦力的にはギリギリ……いや、寧ろ足が出ているといってもいいような状況なのだから。
 向こうにしても、こっちにその辺を気が付かれているとは思っていないんだろうが。
 実際に、反旗を翻した従属国に向かって戦力を派遣しているからこそ分かっている事なんだよな。ああ、それと竜騎兵では上がる事が出来ない高度にいるメギロートの偵察もあるか。

「ふふっ、そうですね。確かに捕虜に関しては色々と考えがあるでしょう。その辺の話に関してもきちんとしなければいけないですね。特にキケロ卿も含めて身内が大勢こちらに捕まっているのを考えれば、出来るだけ早く停戦したいというそちらの考えも分かりますし」
「ほう? 随分と大きい事を言うな。だが、帝国軍の軍備が再編すれば今周辺で騒いでいる有象無象を片づけるのはそう難しくはない。そうなれば困るのはそちらではないか?」
「はて? 帝国軍を相手にする程度の事で私達が困る
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