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産女
6部分:第六章
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場でも」
 そのことも忘れてはいなかった。武士として。
「存分に活躍して見せましょう、殿の為に」
「その言葉二言はないな」
「はい」
 しかと返した言葉だった。
「ですから」
「わかった。ではこれからも頼むぞ」
「しかと」
「天下の為にその力思う存分使うがいい」
 これが信長の彼への言葉だった。朔太郎は褒美を得たがそれ以上のものも授かったのだった。これ以降も彼は信長、そして天下の為に働いた。あやかしを倒し戦の場を駆け巡った。彼の名は今も古今無双の豪傑として残っている。だが彼が信長に見せた牛鬼の首の行方はわからない。信長はそれを持っていたようであるが本能寺の変の騒動で焼けてしまったらしい。今その首が何処にあるのかは誰も知らない。


産女   完


                2010・4・9

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