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藤村士郎が征く
第23話  因縁対決!? 藤村士郎VSロリコニア門番
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は、何とか堪えて踏みとどまった。

 「おっ!」

 士郎としては、気絶させるだけで痣に成らない様な絶妙な力加減で攻撃したにも拘らず、耐えきった事に賞賛をする思いだった。

 「くぉのぉおおお!!」
 「おっと」

 やけくそパンチを避ける士郎。

 「説明しましょう。準はロリが絡む空間では無限にパワーアップしていくのです。そして、どれ程格上の人物からの攻撃であろうと、一撃だけは防ぐことを可能にしているんです」

 ズドン

 「がふっ!」

 冬馬が誰に向けてかの説明が終わると同時に、士郎の正拳が準の鳩尾に見事に決まり、涎を垂らし長しながら膝を折る様に崩れ去る準。

 「ク、クククク、さ、流石は俺達のごふっ、兄貴分だぜ。ハァ、ハァ、だ、だが、俺を此処で倒しても第2、第3のロリコニア建国同盟構成員(同志達)がいず、れ、アンタ・・・・・・を・・・」

 どこかの敵役の負け台詞に近い言葉を言い残しながら、今度こそ意識を手放す準。

 「まったくしょうがないハゲなのだ〜」

 そんな風に愚痴りながら準に近づいて行く小雪。

 「井上さんと同じ性癖を持つ第2陣第3陣の知り合いが来たところで、若に関係があるとは思えませんが・・・」

 準の言い残した言葉を、1人真面目に検分する雫。

 「ハァ、なんだかな・・・」

 実に下らなかった騒動に、改めて溜息をつく士郎。

 「取りあえず、準君を運んで一子対義経さんの戦いの場に行きましょう」
 「・・・・・・そうだな」

 ジャンヌの言葉に賛成した士郎は、小雪に先ほどから頭をペシペシ叩かれている準に近づき持ち上げた。
 そんな益も無い、放課後のひと時だった。
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