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藤村士郎が征く
第23話  因縁対決!? 藤村士郎VSロリコニア門番
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 「ゲンさんが、特定個人を尊敬してるんですか!?初耳ですよのんな事!」
 (お?)

 知らなかった事実に、悪手を無意識に指した大和の手を見逃さず、姑息に話しながら攻め込む巨人。

 「それに、宇佐美代行センター(うちの会社)も何度か助けてもらってたりしてな。藤村組の関係者としても個人としても、それ相応に親交があるんだよ。最近は監視の目が厳しいって事で、抜け出せない様だが」
 「監視の眼?」
 「ああ、アイツは藤村組の次期総組長候補なんだよ、つまり坊ちゃんだ。だから、アイツを昔からお守していた藤村組の構成員なんかに、立場を考えてくれって小姑のように言われてるんだとさ。既に一躍有名になったから、耳に届いてるだろうが、EU全土をまたにかけるオーリックカンパニーの現CEOの孫、ジャンヌ・オーリックとも婚約中だからな」
 「え?あっ、はい・・・」
 (ん?)

 自分の説明に何故か気落ちする大和に対して、訝しげな眼を剥けると同時に、また悪手を指していたので姑息な以下略。

 「そ、そういえば、武士道プラン何かで先制疲れてるんじゃないですか?」
 「2人きりの時は敬語はいいって。・・・・・・思ったほどは疲れてねぇーな」

 無理矢理な話題変更ではあったが、特に突っ込む理由も無いので流れに合わせる巨人。
 巨人から見た3人の特徴なんかも交えて話す巨人が、与一の事で相談すると、触れられたくない部分に掠ったのか、苦虫を噛み潰したよう顔をする大和。
 そんな話を続けていると、廊下から誰かの足音が聞こえてくる。

 「先生、誰か近づいて来るよ?」
 「通り過ぎんじゃね?こんな空き教室に用なんて無いだろ」
 「ところがどっこい、興味あるのさ」

 言葉と共に入室して来たのは、噂をすれば何とやらの弁慶さんだった。
 そんな自堕落が似合いそうな3人が揃った時、物語が始まる・・・・・・のかもしれない。


 −Interlude−


 物語が始まるか否かはどうでもいいが自堕落3人組が茶道室に揃った頃、第2グラウンド上にて準と士郎の決闘が行われようとしていた。
 ギャラリーは、いたって少ない。
 葵冬馬に榊原小雪、ジャンヌ・オーリックに暁雫の4名だけだ。
 因みに審判役は冬馬だ。
 武士道プランなんかで多忙だろうと気を遣ったのと、身内ごとだから必要ないと断った結果だった。

 「遂にこの日が来たっ!けじめを付けさせてもらう、藤村士郎ぉおおおおお!!」

 今にも跳びかかってきそうな剣呑なオーラを纏わせる準の表情は、鬼神の如くぎらついていた。

 「なぁ?そろそろ理由を教えてくれよ、俺が留学から帰ってきた時から避けてた事にも関係あるんだろ?」

 嫌な予感がしたので聞きたくは無かったが、一応理由につ
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