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藤村士郎が征く
第23話  因縁対決!? 藤村士郎VSロリコニア門番
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いるんだな」
 「義経!?」

 しかしながら、それを聞き捨てならないと思う者が1人だけいた。

 「如何したの、ジューン?」

 体全体をプルプルと振るわせている準に向けて、何気なく尋ねる小雪。

 「・・・・・・・・・・・・っ!もう、我慢ならねぇ!藤村士郎、この俺と決闘しろォオオオ!!」

 あずみから解放されていた準が、唐突にそんな事を大声で士郎に向かい宣言する。
 当然、心当たりのない士郎は一瞬呆然とするも、直に正気に戻る。
 そして――――。

 「なんでさ?」

 ――――と、何時もの口癖を呟くのだった。


 −Interlude−


 あれから、昼休みがもうすぐ終わるだろうから、決闘を何故か放課後に受ける羽目になった士郎は、自身の教室に戻るため廊下に出た。

 「まったく、準の奴は一体如何したって言うんだ・・・」

 ワケも分からず、受けないとならない理不尽にぼやく士郎。
 そこに、つれしょんでもしてきたのか、大和と源忠勝の2人がトイレから出てきたとこに遭遇する士郎。

 「よっ!忠勝」
 「っと、士郎さん?如何したんですか?下の学年に」

 士郎の挨拶に、まるで上官に遭遇したかのように背筋をピシッとさせる忠勝。

 「ジャンヌにちょっとな。それ以前に如何して、忠勝が俺がこの学園に編入されていることを知ってるんだ?」
 「本気で言っているんですか?士郎さんは昨日、決闘したことで学園で一気に有名人になったそうですよ?そうなんだろ、直江?」
 「え?う、うん。そうだけど・・・。ゲンさん、この人と知り合いなの?」
「まぁな。・・・それにしても、相変わらず自分の事に成ると鈍いですね?」

 忠勝の皮肉に「ほっとけ」と、短く返す士郎。
 しかし、蚊帳の外状態になっている大和からすれば、そんな何気ない会話から士郎と忠勝(2人)の親交の良さと言うモノが滲み出て来るようで、忠勝を慕っている身としては少々妬けるモノだった。

 「呼び止めて悪かったな。俺も教室に戻るから、忠勝と直江大和君だったな・・・・・・出来るだけ直に戻るんだぞ」

 それだけ言って士郎は階段を上って行った。


 −Interlude−


 「――――と、言う事があったんですよ」

 放課後、第2茶道室。

 大和は、人間学兼2−S担当のダメ人間を絵に描いたような教師?、宇佐美巨人と将棋を指して遊んでいた。予備の茶道室を私物化してしまうような駄目っぷりである。

 そんな似非教師に大和は、雰囲気が父親に似ているからと言う理由から懐いているので、序でに今日の出来事の相談中でもあった。

 「なるほど・・・。だがそりゃ、当然だな。忠勝は士郎の事を尊敬しているからな」

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