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藤村士郎が征く
第23話  因縁対決!? 藤村士郎VSロリコニア門番
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されていたが、編入生4人の内1人は何処かへ行き、1人は身内同然なので最初から動じる筈も無い。
 そして残り2人の弁慶と義経は二日目とは言え、未だに驚いていた。
 そんな2人に声を掛けたのは、冬馬と小雪だった。

 「御2人とも、まだ慣れませんか?ジャンヌさんの食事風景には」
 「ま、まあね。何所にあんなに入っていくのか、不思議でしょうがないさ」

 冬馬の気安さにも気づかず、苦笑で返す弁慶。

 「ジャンヌの胃袋はブラックホールだからねぇ〜♪」
 「だが、もしかすれば、オーリックさんの強さの秘密は、アレにあるのかもしれないぞ?弁慶!」

 そんな風に駄弁っていると、廊下に続くドアが開き、紋白がツルッパーーーー井上準と井の中のかわ――――武蔵小杉を引きつれて来た。

 早速、兄の下に近づき挨拶をする紋白。
 それを元気よく向かいいれる兄、英雄。
 富豪の一族では、昼ドラなど目じゃないほどにドロドロした関係が珍しくも無いらしいが、九鬼兄弟はその“例”から外れて仲が言い様だ。

 「学校内での挨拶を済ましていないと思い、参上しました。兄上!」
 「うむ。判らない事があれば何でも兄に聞け」

 可愛い妹から頼られるのが余程嬉しいのか、心なしか何時もよりも胸を張っているように思える。

 「お義兄さん、安心してください。公私ともに俺がサポートします」

 しかし、その清らかすぎる瞳は逆効果だった。
 明らかに犯罪者予備ぐ――――ペドフィリア(犯罪者)の瞳で英雄に語り掛ける準。

 「鉄球を弟に持った覚えなどないわ、あずみ!」
 「ハーイ☆お任せ下さい、英雄様!」

 英雄の呼びかけにより、あずみ手ずから準への尋問&執行が行われ出した。
 しかし、このロリコンは、ロリが絡むと誰が相手だろうと一歩も引かない態度で迎撃態勢になるので、反省する気が無いのか性質(たち)が悪かった。

 「てめぇは、2−Fの甘粕委員長を見てればいいだろうが!しかも公私ともだと!?図々しいにも限度があんだよ!!寝言は寝ながらほざけ――――いや、お前にはその権利もねぇ!!」
 「委員長は恋愛対象、紋様は仕えたい対象なんだ!!理想は委員長と結婚し、職場では紋様の部下。・・・ああでも、若の葵紋病院があるんだよなぁ。チクショウ!俺は一体如何すればいいんだ!!」

 自分にそんな選択肢が与えられていると思う事すらも、重ねて図々しい。
 準の行き過ぎるロリコンぶりに、弁慶は溜息を漏らし義経は余計な事を学んでいた。
 それ以前にお互い、言いたい事を口にし合っているだけで会話になってない。

 「失礼する」

 そんな時、2−Sに銀髪浅黒肌の長身の男、士郎が入って来た。
 普段は、鷹の眼を周囲が恐れるのではないかと考慮して
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