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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン24 鉄砲水と太陽神(後)
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ビット』の全巻セットを今度デュエルアカデミアに寄贈しまショウ!」

 そんなのいいから水属性の新カード作ってくれ、とは言い難い雰囲気だったのでぐっと我慢する。うう、せっかくデュエルモンスターズの生みの親がいるっていうのに。

「それと、ユーたちは学生ですからまだワインは無理デスネ。ならば最高のチーズ、ゴルゴンゾーラも寄贈します」
「本当ですか!?いよっしゃあ、ありがとうございます!!」

 その後、ペガサス会長は正気を取り戻したフランツとともにアカデミアを去っていった。島には隼人も来ていたのだが、僕はなにしろずっと井戸にいたもんだから結局帰りがけに少し挨拶するぐらいしかできなかった。知ってたらもう少し校舎内にいたんだけど、残念。ちなみに、ファニーラビットとゴルゴンゾーラは今週中には届けてくれるらしい。アメコミはともかく、チーズは楽しみだ。ゴルゴンゾーラ、一体どんな料理や菓子に使ってやろうか。










 その夜。地縛神は、今日も清明が寝静まった後にレッド寮の屋根の上に来ていた。考えるのは、今日のことだ。なぜ、アバターがあんなところにいたのか。確かにアバター自身の説明も筋が通ってはいたが、それでも一つ腑に落ちない点があった。それは、アバターのした話の最初の部分。

『一度デザインした時点で、何をシようとも『邪神アバター(わたし)』という概念はもう消すことができない』

 この部分が、どうにもチャクチャルアには気にかかっていた。本当に、そうなのだろうか。邪神といえど、作られていないのならば言ってしまえばたかがデザイン。大昔のエジプトで行われていた決闘(ディアハ)における魔物(カー)や自分たち地縛神のように最初から実体のあるものならともかく、数年前にデザインされただけに過ぎない存在がそこまで確固たる自我を持つものなのだろうか。
 チャクチャルアは思慮深く、用心深い。昼に清明がやってのけた説明は、実は半分しか当たっていない。確かに彼はまだまだ余裕があったにもかかわらずあえて死にかかったふりをして清明の目を欺こうとした。だが、それがアバターを倒そうとしたためというのは間違っている。むしろ彼は清明を信頼し、あの相手ならば清明(マスター)一人でもなんとかできるだろうとまで思っていた。彼がやろうとしていたのは、そのさらに上。アバターの背後にさらに何らかの影があったとして、それを確かめるために動こうとしていたのだ。
 だがその結果は振るわず、やむを得ないと清明の元に戻ってきたところで丁度自分が召喚され、中途半端に当たった推理が展開された。とりあえずは清明の目をごまかすためにも肯定しておいたが、それは正しいことだったのだろうか。それとも最初から自分の考えすぎで、アバターの言葉がすべてだったのだろうか。彼の疑問に答
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