ターン24 鉄砲水と太陽神(後)
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速攻のかかしを反転召喚」』
「なっ!?」
速攻のかかし 攻0
不気味に佇む金属製のかかし。壁にするぐらいならともかく、この状況で反転召喚?
『「魔法カード、機械複製術を発動。デッキから同名モンスターをさらに2体特殊召喚する」』
速攻のかかし 攻0
速攻のかかし 攻0
さらに増えるかかしが3体。3体?……まさか!
『「さすがに気付いたか、だがもう遅い。モンスター3体をリリースし、私自身を召喚!」』
でろり、と音がしたような気がした。周りの木が、石が、草が地面にかすかにかけていた薄い影が意志を持つかのようにもぞもぞと一斉に動き出し、アバターの影のもとに集結していく。そしてその影が遂にフランツの体から離れて独立した意志を持つかのごとく空中に浮かび、ぼこぼこと気持ちの悪い膨れ上がり方をしていく。そして最終的に、それは真っ黒な……本当に真っ黒な、ただの一点の染みも色むらもないのっぺりとした球体になった。
邪神アバター 攻?
「攻撃力が、ない……?」
まるでさっき僕のモンスターをリリースして召喚されたラーの球体形から全ての色を取り去ったようなその形をじっと見ていると、わけもなく寒気がした。
『「伏せられたシャクトパスに攻撃……ダークネスコンバット・イート」』
闇の塊が、動きだす。影が凝縮されて人間サイズにまで縮み、さらにその姿を変えていく。最初は何が起きているのかまるで分らなかったけれど、次第にアバターの姿が見覚えのあるものに変わっていった。
「な、なんでアバターがシャクトパスに」
あの姿を僕が見間違えるわけがない。僕のデッキのメインアタッカーの1体、シャクトパスを。
『「これは失礼、説明がなかったか。私自身には見ての通り、攻撃力が存在しない。だが、私にとって固定値は不要。私の攻守は、いかなる場合においても私以外の一番攻撃力数値が高いモンスターの攻撃力、それに100を足した数値となる。シャクトパスの攻撃力は1600だったな」』
邪神アバター(シャクトパスベース) 攻1700→シャクトパス 守800(破壊)
『「そして、神縛りの塚はいまだ生きている。ちなみに私のレベルもまた、神と同じ10だ」』
「ぐわっ!?」
清明 LP3000→2000
ライフ1000はダメージ的にも肉体的にも痛いけれど、そんなことは気にならなかった。邪神シャクトパスの姿に、本家シャクトパスの呪いが絡みついていく。
『「………」』
「シャクトパスの効果発動!このモンスターが戦闘で破壊された時、そのモンスター1体の装備カードになって表示形式の変更と攻撃を封じて、さらに攻撃力を0にする!」
邪神アバター 攻0
アバターが再び球体に戻るが、そ
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