ターン24 鉄砲水と太陽神(後)
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」』
「とぼけないで!チャクチャルさんの力を吸い取ってグロッキーにしたのもお前だろ!」
『「ああ、あの地縛神……だっタかな?私とよく似た性質の闇の力に満ちていたものデね、利用させてもラったよ。あの者もてっきり途中で抵抗ぐらいしてくると思ったのだがな、それほどの体力は残っていただろうに」』
「え?」
『「よほどこの土地に重要なもノを置いてあったらしく、ある程度吸ったあたりから残りの力でこの島全域に結界のようなものを張ったらしくてな。オかげでこの人間の体を使わねば島に入ることすらできなかったよ」』
「チャクチャルさん……」
もしかして、いや、間違いないだろう。守ってくれたんだ、チャクチャルさんが。ありがとう、と手札で沈黙するチャクチャルさんに心の中でお礼を言う。
『「さて、そちらの用はそれくらいかな?私もだいぶ、喋り方に慣れてきた。よければそろそろ、デュエルを続けようではないか」』
そう言われてみれば、確かに最初のころはぎこちなかったアバターの言葉もだいぶ滑らかになっている。フランツの体になれてきた、ということだろうか。
「ああ、いいよ。それじゃあ改めて、第二ラウンドと洒落込もう!僕はもうターンエンドだ、かかっておいでよアバター」
『「いいだろう。だが、一つ訂正だ。その前、ラーが破壊された瞬間に私の伏せたリバースカード、道連れが発動!私のモンスターが墓地に送られた時、相手モンスターを破壊する。仮にも神を倒したのだ、その王にもそれなりの報いは受けてもらわないとな。妄念のゴッド・フェニックス」』
アバターが宣言するとすぐ近くの地面がいきなり爆ぜ、地獄の底からどす黒く燃える不死鳥が舞い上がってきた。憎しみに満ちた目付きの不死鳥が、霧の王へ覆いかぶさるようにして襲い掛かる。瞬間発生した衝撃から思わず顔を守り、恐る恐る目を開けてみるとそこにはもう霧の王の姿も不死鳥もおらず、地面にぽっかりと空いた穴のみが今起きたことが現実であると物語っていた。
「霧の王が……」
『「そして私のターン。モンスターをセットし、カードを伏せる。ターン終了だ」』
清明 LP3000 手札:1
モンスター:なし
魔法・罠:バブル・ブリンガー
アバター LP100 手札:2
モンスター:???(セット)
魔法・罠:1(伏せ)
場:神縛りの塚
「ぼ、僕のターン!ドロー……よし!ツーヘッド・シャークを召喚して、召喚時効果を発動!自分フィールドの魚族レベル4モンスターのレベルを1つ下げる!」
ツーヘッド・シャーク 攻1200 ☆4→3
ツーヘッドは2回攻撃の能力を持ち、伏せモンスターを噛み砕いた後でさらに追撃のダイレクトアタックができる。だけど、ただ召喚しただけだとお互いに効力が及ぶバブル・ブリンガーのせ
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