ターン23 鉄砲水と太陽神(前)
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!チェーンして神縛りの塚を破壊して、バーンダメージは無効に!」
目にもとまらぬスピードで風が吹き抜け、3つの塚を風化させる。チェーンして破壊すれば、この手の効果は無効になる。これで、1000のダメージを受けずに済んだわけだ。
だけど、それを見るフランツの顔はなぜか喜びに歪んでいた。
「神縛りの塚を破壊したな?この瞬間に第3の効果発動、このカードは破壊された時に、眠れる神を手札に加えることができる!デッキに眠りし神、ラーの翼神竜−球体形を手札に!」
「なっ!?」
読んでいた?こちらが神縛りの塚を破壊することを織り込み済みで?ただの偶然だと思いたいけど、そうも言いきれない迫力がフランツからは立ち上っていた。とにかく呼ばれてしまったものはどうしようもない、か。
それに、今くわえた謎のカード。スフィアモード?神そのものではなくて、その派生の1つがなんでわざわざカードに?
「ワッツ?フランツ、なんですかそのカードは!?」
「ああ、そういえば会長には報告していませんでしたね。こんなカードを作る羽目になったのも、全てはあなたのせいなのですよ会長。あなたはラーのコピーカードを作る際、その能力を恐れるあまりバトルシティのデータから判明したオリジナルのテキストを大幅に削減して恐ろしいほどの弱体化をした、違いますか?」
「イエース、私は確かに神の力を恐れ、唯一手元に残したそのコピーも能力のほとんどを削除しました。怖かったのデース、もう一度『神』があの力を使うことが」
よくわからないけど、このどっかで見たことある人は何か大事なことを言おうとしている。この会話は聞いておかねばならない。そんな気がした。
「その癖、研究用と言い張ってコピーカードを弱体化させたとはいえ手元においておこうとする。そんなあなたの中途半端な態度が神の怒りを招き、そして神は私を選んだ。これはいわば、私という媒体を使ってのあなたへの神罰なのですよ、会長。その一環として生まれたのが、この球体形のカード。このカードの存在により、ラーはその真の力をほんの少しだけ解放できる」
話しているうちに自分に寄ってきたのか、芝居がかった動きで両手を広げるフランツ。そのうっとりした顔つきから、話し合いでどうこうなる相手ではないと会長とやらも悟ったらしく、何か言おうとするも結局その口から言葉は出なかった。
「おっと、まだ私のバトルフェイズは終わっていない。手札からジュラゲドの効果発動、このカードを手札から特殊召喚して私のライフを1000回復する。そのままフィッシュボーグに攻撃!」
フランツ LP4000→5000
ジュラゲド 攻1700→フィッシュボーグ−アーチャー 守300(破壊)
「ターン終了時にバルバロスのレベルが8に戻り、
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