ターン23 鉄砲水と太陽神(前)
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デュエルで勝利することですね」
ここからだと裏向きで見えないけど、なにやらカードを十代たちの方に見せつけてからそれをデッキに入れる男。あの反応からいって、間違いなく今チャクチャルさんの力を吸い取ってるらーとやらはあれで間違いないんだろう。
「いいでショウ、私が相手を……」
「いいや、ここは俺が!」
おっと。ここまで追いかけてきて、今更十代に出番とられちゃ敵わない。サッと飛び出してなるべく素早く男をプロレス技でいうところのスリーパー、早い話が首を腕で締め付ける。
「悪いね、十代。僕はこの人に恨みがあるんだ」
「あ、清明!?なんでお前がここに!」
「野暮用が積み重なってね。この人が持ってるのがラーの翼神竜、なんでしょ?で、それを倒せば万事丸く収まるんでしょ?」
「た、確かにそうデスが。彼の名前はフランツ、私の会社のデザイナーの1人デース」
それだけ聞ければ十分だ。そろそろ酸素不足で顔色が変わりだした男を解放して、地面に倒れこむようにして必死に息を吸うのを見下ろしながらデッキを準備する。
「き、貴様、いきなり何を……!」
「その台詞、そっくりそのままリボン巻いてシール貼って叩き返したげるよ。お前のせいで、チャクチャルさんは……!」
別に死んでないけど。……ないよね?
「ハア、ハア……よし、いいだろう。まずはお前からだ、神と戦う栄誉をやろう」
「ボーイ、いくらなんでも無茶デース!彼のラーはコピーカードですが、それでも一介の生徒が相手をしていいものでは……!」
「まあまあ、会長さん。俺だって相手してみたいけど、ここは清明に任せようぜ。アイツもすごく強えデュエリストなんだ」
「しかし!」
「感謝するよ、十代。……神と戦う栄誉をやろう?上等上等、その台詞もそのまま送り返してやるよ」
「「デュエル!」」
「先攻はお譲りしますよ、お先にどうぞ」
「後悔しても知らないよ?僕のターン。ヒゲアンコウ、守備表示!」
ヒゲアンコウ 守1600
「さらにカードを伏せて、ターンエンド」
「私のターン、ドロー。フィールド魔法、神縛りの塚を発動!」
「な、なんだ!?」
見たこともないフィールドカード。地面から3本の塚がせりあがり、その周りをバチバチと不穏な音を立てて雷がかすかに見える。
「このカードこそ、神をコントロールするために作り出された神を封じ、神を喚ぶデビルズ・サンクチュアリに次ぐ第二の聖域。そして魔法カード、おろかな埋葬を発動。デッキからモンスター1体、ラーの使徒を墓地に送ります。そしてレベル8モンスター、神獣王バルバロスを攻撃力1900にすることで妥協召喚。バトル、バルバロスで攻撃!」
神獣王バルバロス 攻3000→1900
神獣王バルバロス 攻190
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