第百三十七話 クリスマスプレゼント
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パートナーデジモンにデジヴァイス、デジメンタルが二つ。
確かにリインフォースのプレゼントは四つ。
ヴィータ「ええ?何だよそれ?リインフォースだけ四つなんてズルいじゃんか」
賢「リインフォースと悪ガキの君を比べること自体が間違っていると思うけど?」
ヴィータ「賢、私に喧嘩売ってんのか?」
賢「あははー、ヴィータ。しばらく見ないうちに見た目は変化なしだけど成長したんだね。僕は感動したよ」
ハンカチで涙を拭うフリをする賢にヴィータはキレる。
ヴィータ「よーし、喧嘩だ。賢、表に出ろ!!」
リインフォース「…それにしても、何故私にだけプレゼントを四つも…?」
大輔「簡単だよ。それはリインフォースがいい子だからだ」
リインフォース「いい子?私が?」
大輔「今まで頑張ってきたからサンタさんが特別にしてくれたんだと思うぞ。それだけ貰う資格は充分過ぎる程にあるさ」
リインフォース「いい子…私がいい子…」
リインフォースの表情が喜びに染まった。
長い時を経てようやく人生が始まったリインフォース。
冬の薄い朝日を浴びて、リインフォースの柔らかな笑顔がある。
大輔はもっと彼女に喜んで欲しいから、更にプレゼントを渡した。
大輔「リインフォースにもう一個プレゼントを俺から」
リインフォース「え?」
それは大輔がおやつの時に、機嫌がすこぶるいい時にしか焼かない特別クッキー。
材料は普通の物だが、フェイト達曰わく、濃厚な味わいが堪らないらしい。
大輔「クリスマスプレゼント。こんな簡単な奴でごめんな?」
リインフォース「あ、ありがとう…私だけ五つもクリスマスプレゼントを貰えるなんて…凄く嬉しい…本当にありがとう」
大輔「メリークリスマス…リインフォース。」
リインフォース「メリークリスマス。大輔」
二人は優しく微笑みながらメリークリスマスと囁いた。
過去に行ったりと最悪のクリスマスではあったが、リインフォースの嬉しそうな表情を見れたのだから悪いことばかりではなかった。
クリスマスプレゼントを貰った時のリインフォースの嬉しそうな表情を見て、昔の、サンタクロースの存在を信じていた自分にプレゼントをくれた両親の気持ちもこんなのだったのだろうかと大輔は思う。
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