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歌集「春雪花」
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 出会わねば

  悲歎に暮れし

    こともなく

 春来たりしの

     喜べしものを



 君が去った最初の春は、全く侘しいものになった。毎日を嘆くばかりで、出会わなければ…この春を喜んで楽しめたものを…。
 なぜ出会ってしまったのか…

 どうして…愛してしまったのか…



 想いすぎ

  桜も藤も

   色褪せて

 心掠れし

    君 去ねばなり



 彼への想いが過ぎて、大好きな桜や藤を見ても味気無く感じてしまう…。
 まるで心が磨り減っているようで…とても虚しくなってしまう…。
 彼がここから去ってしまったからだ…。

 本当に…淋しい…。




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