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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0953話
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た? 帝国がどれ程強大だとこの場で口にしても、今のお前に何か関係があるのか? 俺の前に立っている、お前自身に」

 そう呟き、ピニャを置いて1歩を踏み出す。

「なっ、き、貴様! 帝国を敵に回すというのか!」
「だからそれがどうした? そもそも、お前がご自慢の帝国は従属国に反乱されまくって、しかもそれに敗走を続けている程度の国だぞ? そんな程度の低い国を敵に回して怯えろというのは笑い話にしかならないな」
「貴様……貴様ぁっ!」

 怒りの声と共に振るわれる刃。
 そもそも、ただでさえこいつ自身の剣の腕は決して高い訳ではない。精々がこの国の騎士のラインにいるかどうかといったところだろう。
 そんな人物の頭に血を昇らせて振るった剣が、俺をどうにか出来る筈もない。 
 そもそも、混沌精霊の俺に対して物理攻撃が意味を持つ筈もないのだが。
 半身を引く事で振り落とされた剣を回避し、振るわれた剣はそのままの勢いで地面へと叩きつけられる。
 余程に頭に血が昇っていたのだろう。床に叩きつけられた剣は石畳の破片を周囲に散らばった。
 だが、その一撃の衝撃がゾルザルの手に痺れを与え、動きが止まり……
 バギィン、という金属音が周囲に響き渡る。
 何をしたのかといえば、特に難しい事ではない。床に叩きつけられた剣の刀身を踏み……そのまま折っただけだ。
 その衝撃に耐えられず、剣から手を離すゾルザル。
 刀身の中程で真っ二つに折れた剣は、そのまま床を転がる。
 剣を握っていた手を押さえつつ、信じられないといった表情でこちらを見てくるゾルザルに対し、笑みを浮かべて再び1歩前に出る。

「さて、頼りの武器はなくなったが……それでどうするんだ?」

 今の出来事が何でもなかったかのように尋ねる。
 事実、俺にしてみればこの程度の攻撃は児戯にも等しいのだから。
 ゾルザルにしても、自分が全く相手にされていない……それこそ、路傍の石の如き存在と俺に見なされているのを感じ取っているのか、瞳に憎々しげな色が浮かぶ。
 それでも手を出してこないのは、目の前であっさりと自分の剣を折られるのを見たからか、はたまた俺との実力差を理解したからか。……どう考えても前者だろう。
 ゾルザルに相手の力量を測れる程の観察力があるとも思えない。

「……覚えてろよ、貴様」

 帝国の第1皇子としてのプライドを、文字通り先程の剣の如く折られたのだろう。地の底から響くかのような小声でそう宣言する。
 帝国に住む者であれば怯えるだろうその言葉も、俺にしてみれば相手にする価値すらもない。
 あるいはこれがシャドウミラーとは何の関係もない世界だったりすれば、話は別だったかもしれないが……何しろここは帝都。ホワイトスターを襲撃した者達の根城だ。
 故に、俺は妥協
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