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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0953話
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ピニャ、お前が馬鹿な事を考えているという話を聞いてやって来たが……今はそれはどうでもいい。それよりもこいつ等だ。帝国の皇子たるこの俺に向かってふざけた真似をしてくれたのだ。ただで済ませる訳にはいかん」
「……兄上、それは妾の客に対して手を出すという事でしょうか?」

 そう告げつつも、ピニャの表情に浮かぶのは微かな安堵。
 ……安堵?
 疑問に思いつつも、すぐに何に安堵しているのかを理解する。
 確かに今の言葉を聞く限りでは、ゾルザルはピニャが停戦交渉をしようとしているのに気が付き、それを止めようとしてわざわざピニャの離宮まで来たのだろう。だが、何故かその場にいた俺達を停戦交渉を行うべき相手であると認識していないのだ。
 だからこその安堵。この時点でゾルザルが俺達の正体を知れば、間違いなく悲惨な結果に――もちろんゾルザルにとってだが――なっていたのだろうから。
 だがこの件に関してはゾルザルを責める事は出来ない。
 普通であれば、帝国内で一時的な停戦交渉をするという意見を統一してから初めて相手に対して打診するのだから。
 しかし、今回の場合は相次ぐ従属国の反乱に、それを鎮圧しようとして向かわせた軍隊もまた敗走の連続。
 その結果帝国軍の戦力が足りなくなり、俺達シャドウミラーが動いた時に即応できるようにしてある部隊までをも動かす必要が出てきた。
 つまり、帝国は悠長に時間を掛けていられる余裕はないのだ。
 その結果がピニャの独断専行ともいえる行動なのだろう。
 もっとも、一時的とはいっても停戦交渉だ。皇帝の許可なりなんなりは内々にでも貰っているんだろうが。
 ……まさか、その辺も全く伺いを立てていない完全な独断専行って事はないよな?
 ともあれ、そんな事情である以上はゾルザルが俺達をシャドウミラーを含めた異世界間連合軍のメンバーではないと判断するのは、ある意味でしょうがない出来事だった。

「この俺を侮辱したのだぞ? 例えこの者達がどこぞの国の貴族であろうとも、あるいはお前の客人であろうとも、やるべき事は変わらん」
「ピニャ、どけ。この男には己の分というものを教育してやる必要があるだろう」

 俺を守るように――正確には俺からゾルザルを守るように――立っていたピニャをどかすようにして、1歩前に出る。
 それを見てゾルザルも腰の鞘から剣を抜く。

「言っておくが、剣を抜いた以上はお前自身が斬られる覚悟があるんだろうな?」
「ふん、この俺を斬るだと? そんな真似をしてみろ、帝国そのものを敵に回す事になるぞ?」

 向こうとしては、そう言えば俺が反論出来ないと判断したのだろう。
 確かに帝国の皇子である以上、それは正しい。だが、それはあくまでもこの門世界の人間であればこそだ。
 故に……

「それがどうし
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