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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第24話 猫の剣士、火の将軍と対峙する
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が震えていたがソウジだけは笑顔を絶やさなかった

「此処に来る前、私たちはサラマンダーのメイジ部隊に襲われましてね。問答無用の攻撃だったので返り討ちにしました。生き残った最後の1人を拷問したら、上からの命令だと仰ってました。つまり貴方たちは既に我々とは、敵対関係になっているのです。今更関係ないとは言えない状況なのですよ」

『……………』

ヤマナミの言葉と鋭い眼光に殆どのサラマンダー部隊は戦慄と恐怖で体が動けずにいた。しかしこの部隊の隊長だけは不敵な好戦的な笑みを浮かべていた

「成程。つまり我々は貴様らに宣戦布告している…と言いたい訳か…」

「まあ、そういう事です」

続いてキリトが前に出た

「言っとくが、俺達は5人でお前たちのメイジ部隊十二人を倒した。六十人ぐらいなら、全員倒せなくても俺達9人もいれば、領主たちを逃がすぐらいの時間を稼ぐ位なら可能だ。領主に逃げられたら、お前たちの計画もうまく行かないんじゃないか?」

キリトの言葉に隊長は思案顔になる。

「確かに貴様の言う通り、ここで領主に逃げられたら計画は失敗だ」

「そこで取引だ。俺達としてもアンタ等と戦って全滅はごめんだ。だから一騎打ちをしよう。そっちから一名、こっちからも一名を出す。それで、俺たちが勝ったらサラマンダーには大人しく引いてもらうぞ」

「なるほど…なら我々が勝った場合はどうする?大人しく領主の首を差し出してくれるのか?」

その言葉にキリトとヤマナミはウインドウを操作し、それぞれ大きな革袋をオブジェクト化する。

「ここに俺とヤマナミさんの全財産、合計1800万ユルドがある」

予想外な高額のユルドを聞かされ、動揺するサラマンダー部隊。そのわずかな隙を突くようにヤマナミは交渉する

「コレを貴方達に差し上げましょう。そのかわり、領主の首は諦めていただきます」

「………いいだろ」

サラマンダー部隊の隊長からの返事を聞いたキリトは念を押して釘を刺す

「言っとくが、もし約束を反故するようなことがあれば、俺の仲間たちがサラマンダーは約束を反故にする様な下等種族だと、吹聴するぞ」

「安心しろ。俺も武人だ。この剣に誓い、約束は守ろう。こちらからは俺が出る」

「よし、ならこちらからは「僕が行くよ」って、ソウジ!?」

キリトは自分が出る前にソウジが名乗り上げた事に驚く。

「ソウジ!お前、何を言って…」

「君が出れば確実に勝てるだろうけど、サラマンダー(アイツ等)が絶対に約束を守るって保障は無いからね。そのためにもキリト…君の手の内は見せない方がいい。それに、恐らくあの隊長はかなり強いからね。剣客としての血が騒いでね…今回は僕に譲ってもらうよ」

「…………わかった。でも、必ず勝っ
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