第24話 猫の剣士、火の将軍と対峙する
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が震えていたがソウジだけは笑顔を絶やさなかった
「此処に来る前、私たちはサラマンダーのメイジ部隊に襲われましてね。問答無用の攻撃だったので返り討ちにしました。生き残った最後の1人を拷問したら、上からの命令だと仰ってました。つまり貴方たちは既に我々とは、敵対関係になっているのです。今更関係ないとは言えない状況なのですよ」
『……………』
ヤマナミの言葉と鋭い眼光に殆どのサラマンダー部隊は戦慄と恐怖で体が動けずにいた。しかしこの部隊の隊長だけは不敵な好戦的な笑みを浮かべていた
「成程。つまり我々は貴様らに宣戦布告している…と言いたい訳か…」
「まあ、そういう事です」
続いてキリトが前に出た
「言っとくが、俺達は5人でお前たちのメイジ部隊十二人を倒した。六十人ぐらいなら、全員倒せなくても俺達9人もいれば、領主たちを逃がすぐらいの時間を稼ぐ位なら可能だ。領主に逃げられたら、お前たちの計画もうまく行かないんじゃないか?」
キリトの言葉に隊長は思案顔になる。
「確かに貴様の言う通り、ここで領主に逃げられたら計画は失敗だ」
「そこで取引だ。俺達としてもアンタ等と戦って全滅はごめんだ。だから一騎打ちをしよう。そっちから一名、こっちからも一名を出す。それで、俺たちが勝ったらサラマンダーには大人しく引いてもらうぞ」
「なるほど…なら我々が勝った場合はどうする?大人しく領主の首を差し出してくれるのか?」
その言葉にキリトとヤマナミはウインドウを操作し、それぞれ大きな革袋をオブジェクト化する。
「ここに俺とヤマナミさんの全財産、合計1800万ユルドがある」
予想外な高額のユルドを聞かされ、動揺するサラマンダー部隊。そのわずかな隙を突くようにヤマナミは交渉する
「コレを貴方達に差し上げましょう。そのかわり、領主の首は諦めていただきます」
「………いいだろ」
サラマンダー部隊の隊長からの返事を聞いたキリトは念を押して釘を刺す
「言っとくが、もし約束を反故するようなことがあれば、俺の仲間たちがサラマンダーは約束を反故にする様な下等種族だと、吹聴するぞ」
「安心しろ。俺も武人だ。この剣に誓い、約束は守ろう。こちらからは俺が出る」
「よし、ならこちらからは「僕が行くよ」って、ソウジ!?」
キリトは自分が出る前にソウジが名乗り上げた事に驚く。
「ソウジ!お前、何を言って…」
「君が出れば確実に勝てるだろうけど、サラマンダーが絶対に約束を守るって保障は無いからね。そのためにもキリト…君の手の内は見せない方がいい。それに、恐らくあの隊長はかなり強いからね。剣客としての血が騒いでね…今回は僕に譲ってもらうよ」
「…………わかった。でも、必ず勝っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ