第24話 猫の剣士、火の将軍と対峙する
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
―――ガシッ―――
「え?」
そう言うとキリトは再びリーファの腕を掴み、急角度のダイブを始めた。
「な、何よそれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」
無論リーファも絶叫しながらダイブする。若干恨みが籠っているが…
そして、今にもシルフとケットシ−がサラマンダーに襲われそうになる一触即発の中に黒い影が矢の様に突っ込んだ。
―――ドオオオオオォォォォォン……!―――
凄まじいほどの土煙が舞い上がり、シルフ、ケットシー、サラマンダー全員の視界を覆っていたが、次第に土煙が引いていき、その中心に黒い人影がいた
「双方、剣を引け!」
黒い人影……キリトがシルフとケットシーの前に立ち、サラマンダー部隊を相手に叫ぶ
そして、右からタカトラとクラインが、左にヤマナミとソウジ、レコンが立つ
シリカとリズはリーファと一緒に後方に下がってる。
「指揮官と話がしたい」
キリトの言葉に他のサラマンダーより体格が大きく、明らかにレアアイテムと分かる武器と防具を持った人物が前に出る。
「スプリガンにケットシー、ウンディーネ、そして、我らを裏切ったサラマンダーが何の用だ?どちらにせよ殺すには変わりないが、その度胸に免じて話は聞いてやる」
「俺はスプリガンのキリト。義によってシルフ及びケットシーの助太刀に参上した」
「同じく私はウンディーネのヤマナミ。此度我々はウンディーネ、スプリガンの同盟の使者としてこちら…シルフ及びケットシーの領主殿と同盟を結ぶ為に出向いた次第…」
「何だと!?」
サラマンダー部隊から焦りの色が浮かび、ざわめきが響いた。しかしサラマンダー部隊の隊長だけは違った
「ほう…つまりお前たちは……」
彼が何を言いたいのかすぐに察したヤマナミはメガネを掛け直しながらこう答えた。
「ええ、恐らく貴方が思った通りですよ。隊長殿…今ここで引かなければ、シルフ、ケットシー、スプリガン、ウンディーネの連合軍が貴方達サラマンダー領を攻める事になるということです…」
ヤマナミの言葉にサラマンダー部隊の面々は冷や汗を抑える事が出来なかった。それを紛らわすためかサラマンダーの1人が声を上げた
「ハッタリだ!そもそもお前らがスプリガンとウンディーネの使者という証拠が無いじゃないか!!」
サラマンダーのその言葉にサラマンダー部隊は何とか落ち着きを取り戻そうとするがその前にヤマナミはさらにある言葉を掛けた
「確かに、我々が使者だという証拠は今はありません。が……」
心なしかヤマナミが掛け直したメガネが怪しく光っていたが、それに気付いたのは隣にいたキリトと長い付き合いのタカトラとソウジのみ…キリトとタカトラは背筋
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ