シリルvsエンジェル
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はそのシリルの言葉に異論を唱える
するとシリルはやれやれと言った動きを見せ話し出す
「お前の言っている強いは魔力のことだろ? 俺の言っている強いは違う」
シリルはそう言うと自分の胸を叩く
「俺の言っているのは力じゃない。気持ちだ」
「気持ち?」
あたしはオウム返ししてしまう
「誰かを守りてぇ。誰かの力になりてぇ。そういう気持ちが強い者だけが勝つことができるんだ!!」
シリルはそう言ってエンジェルに向かって走り出す
「こうなったら奥の手だゾ。ジェミニ閉門!! 開け、白羊宮の扉……アリエス!!」
「すみませ〜ん。ウールボム!!」
「よっと」
シリルは攻撃をよけて一度距離をとる
エンジェルが呼び出したのは白い毛皮の服を着た角の生えた星霊……あれ!? アリエスって
「カレンの星霊……」
ヒビキが呟く。そう……アリエスは以前ロキが自らを犠牲にしようとしてまで助けようとした星霊。その持ち主は青い天馬(ブルーペガサス)の星霊魔導士……カレンだったはず
「なんであんたがカレンの星霊を!?」
「私が殺したんだもの。これはその時の戦利品だゾ」
「あう」
アリエスの頭をポンポンと叩きながらいうエンジェル。カレンが死んだのって……こいつのせいだったの!?
「あの女……大した魔力もないのに二体同時開門しようとして……自滅だったゾ。まぁトドメを指したのは私だけど」
なんの悪びれた様子もなく言うエンジェル。こいつ……なんてひどいやつなの!!
「さぁ……シリルちゃん。あなたはこの子に勝てるかな?」
「……来なよ……」
シリルは一瞬迷ったような顔を見せるが気を取り直してアリエスに向き合う
「ウールボム!!」
「水竜の翼撃!!」
アリエスの攻撃をシリルは魔法で弾く。しかしアリエスはシリルのすぐ前まで接近しておりモコモコの毛を腕に纏ってパンチする
バシッ
しかしシリルはそれをキャッチし後方に投げる
アリエスは着地するとすぐにシリルに向かって突っ込んでいく。でも……アリエスは確かそこまで戦闘に秀でた星霊じゃなかったはず……今のシリルには敵わないんじゃないかしら?
あたしはそう思いエンジェルの方を見るとエンジェルは余裕の笑みを見せている
「あぅ」
「うっ」
シリルとアリエスが互いのパンチを受けて少し距離を開ける。それを見たエンジェルはポケットから銀の鍵を取り出す
「開け、彫刻具座の扉……カエルム!!」
「二体同時開門!?」
エンジェルはアリエスを召喚したままもう一体星霊を召喚した。2対1に持ち込んでシリルを倒すつもりね!!
「だったら!!」
あたしも加勢しようとロキの鍵を手に
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