第十七話
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当主とのひと悶着の後、俺とソラは手に入れた永遠の万華鏡写輪眼を使いこなすべく訓練に入った。
二つ以上の能力が宿った事によって発動する三つ目の能力。
そう、須佐能乎だ。
これは今、俺達が行使できる力の中で最大の術だろう。
チャクラで出来た益荒男を操る技術。
その能力は計り知れない。
その力は俺達をはるか高みに上らせるには十分だろう。
…ただしそのチャクラで出来た益荒男が遠隔で操作できれば…
今の俺達ではその身を中心にオーラで具現化しているような状態だ。
念で言うところの具現化系+変化系+操作系の複合能力である須佐能乎は俺達自身の練度の未熟さから、放出系、つまりオーラの切り離しが出来ない状態だ。
具現化されたオーラの衣を纏っているようなものだ。
しかもかなり燃費悪いし…
今のところ、スサノオだけの使用でも10分でオーラが飛ぶ。
これはオーラの絶対量を増やさなければ問題の解決にはならない。
しかしこのスサノオ、隠を使うとその姿を限りなく見えなくする事が可能なため、相手の意表をつく事が出来るかも知れない。
後は万華鏡写輪眼の使用時に出る血涙を何とかしたいところだ。
使い続けるごとに段々出血の量は減っていっているので訓練次第では可能だろう。
がんばろう。
最近ヒナタと当主の確執が深まってきたように思う。
優しいヒナタには人を傷つける柔術の修行は苦痛なようだ。
その所為で伸び悩む技術に父親の期待に答えられないと悩み、悪循環。
そしてついにヒナタは跡目として見限られ、アカデミーに途中編入する事となった。
ヒナタ8歳のことである。
それに伴い俺とソラもアカデミーに通うことになる。
本当は原作に関わるようなタイミングでアカデミーなんかに関わる気は無かったのだが、当主自らヒナタを影ながら守って欲しいと言われれば使用人見習いの俺達に断る事など出来ない。
心配ならそう言って欲しい物なのに、間接的にでもヒナタを守ろうとする親の愛情を感じる。
もうちょっと素直になれない物か…
そんなこんなでアカデミーに編入した俺達。
いや、参った。
孤児であり、使用人見習いの身分は結構低いらしく、両親が現役の忍者の子供から馬鹿にされる馬鹿にされる。
俺一人だったらぽっきりと心が折れていたよ。
おれが心を保つ事が出来たのはひとえにソラという半身が居ればこそ。
かくも人の心は醜いものか。
アカデミーに編入してから数年。
最近ヒナタが落ちこぼれと名高いうずまきナルトを目で追う姿を目にする事が多くなってきた。
ヒナタが主人公であるナルトに好意を持つ事は原作知識にあったような気がす
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