第十七話
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る。
原作知識といえば、ストーリーの大まかな、本当に大まかな事しか思い出せていない。
簡単に言えば、ナルト、サスケ、サクラの3人を中心とした物語だったなあと言う程度。
仕方ないとも思う。
なんせ読んだのはもう20年以上前だしね。
ゼロ魔で過ごした17年の内に、本当に好きだった作品以外は殆ど忘れてしまった。
だからハンター×ハンターの世界にトリップした時も最初は思い出せなかったのだ。
そして俺達が11歳になった時の事。
最近俺達は修練場に篭るようになったヒナタと共に修行している。
「やあ!はあ!」
一生懸命丸太に向かい柔拳の訓練をしているヒナタ。
どうやらナルトの諦めない姿勢に感化されてヒナタ自身も自分を見つめ直し、もう一度頑張ってみる事にしたらしい。
しかし当主に師事するのは気が引けるのか、こうして一人丸太に向っている。
俺達は護衛の意味も含めて側でクナイの投擲練習などをしている。
と言ってもそれだけでは芸がないので纏と練の訓練をやりつつなのだが。
地道に纏と練の修行をしてきた成果は着実に現れ、最近では『堅』の維持時間が6時間を越える勢いだ。
纏に至っては意識しなくても常時展開中だ。
これだけで命の危険がだいぶ減る。
それにオーラの絶対量がかなり増えてきた。
まじめに修行したかいがあると言うもの。
…というか他にする事が無かったってこともあるんだけどね。
まあ、この世界にも漫画や小説なんかはあるからそれなりに読んではいるんだけど、やはり厳格な日向家に居候している身としてはそんなに大っぴらに出来ない趣味だ。
そんなこんなで今日も『堅』の維持をしつつクナイの練習をしていた所、ヒナタから声が掛かった。
「ねえ、アオ。聞いてもいいかな?」
「何?」
俺は丸太に向かいクナイを投げながら答えた。
「あの…その、ね」
「うん」
俺はヒナタに向き直るが視線はわずかに外しながらあいづちを打つ。
ヒナタと話すのは根気がいる。
引っ込みじあんなヒナタに対して、いかに聞き入れる体制を作るかがポイントだ。
「アオ達がいつもやっているチャクラを外側に放出して留める方法を教えて欲しいんだけど…」
なるほど、そうきたか。
ばれないと思って『流』を使った組み手をソラとしていたのだけど、白眼を開眼したヒナタには見えていたのか。
「ダメ…かな?」
ヒナタの精一杯の勇気。
うーん。
実は数年前、丁度俺が当主にボコボコにやられた日からしばらく経ったある日、当主に呼び出されてお願いされていたのだ。
「ヒナタが自分で君達が使うチャクラを外側で操る技術を習いたいと言って来たらそ
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