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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-15 紡ぐ未来のその先へ
Story15-6 絶対神
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っ…………」

衝撃に思わず声をあげながらも上を見ると、追い討ちをかけるかのように須郷は俺の大剣を背中に突き立てた。

「がっ…………!」

体にざらざらした不快感が走る。分厚い金属が体の貫通する感覚は決していいとは言えない。

「き、キリト君!」

その時、『大丈夫だ』という俺の言葉を言わせまいとしたかのように、須郷が闇を振り仰いで言った。

「システムコマンド。ペイン・アブソーバ、レベル8に変更」

その瞬間、鋭い錐を突き込まれるような純粋な痛みが走った。

「ぐっ…………」

「くくく…………まだツマミ二つ分だよ君。段階的に強くしてあげるから楽しみにしていたまえ。レベル3以下だとログアウト後もショック症状が残る恐れがあるらしいけどね」

その言葉を発すると、須郷はアスナの元へ戻っていく。

「今すぐキリト君を解放して!」

「それは無理だね。僕はこういうガキが一番嫌いなんだよ。何の能力も持たないのに口だけ一丁前のガキがね。

それに、彼のことを心配出来ることじゃないだろう、小鳥ちゃん?」

須郷は背後から手を伸ばすと人差し指でアスナの頬を撫でた。アスナは避けようとするが、強い重力のせいでままならない。

「やめろ…………須郷!!」

必死に体を起こそうとする俺に、アスナは震えながらもちゃんとした声で言った。

「大丈夫だよ、キリト君。私はこんなことで傷つけられたりしない」

「…………へぇ、そうでなくちゃ」

須郷の笑みが変わった。さらに悪質なものに。

「君はどこまでその誇りを保てるかい? 30分? 1時間? 1日?

なるべく長引かせてくれたまえよ、この楽しみを!!」

須郷がアスナのワンピースの胸元の赤いリボンを掴み、布地ごと一気に引きちぎった。

破れたワンピースの胸元から、白い肌が覗いた。

須郷は右手をアスナの素肌へと伸ばし、三日月型に裂けた口から舌を伸ばしてアスナの頬を下から舐めた。

「僕が今、考えていることを教えてあげるよ。

この場所でたっぷり楽しんだら、君の病室へ行く。ドアをロックしてカメラを切ったら、君と二人きり。
そこに大型モニターを設置して、今日の録画を流しながら、君ともう一度じっくりと楽しむ。

君の本当の体……その心の純潔を奪い、体の貞節を汚す。実にユニークな実験だと思わないか!!」

アスナの瞳から、恐怖が形を変えた雫が二粒流れ落ちた。須郷はそれを舐めとる。

「貴様……貴様ァァァ!! 殺す……絶対に殺す!!」

絶叫しながら、俺は必死にもがいた。しかし剣は外れない。

どれだけ咆哮しても、俺の両目から涙が流れても……変わらない現実。



俺の絶叫に被さって、須郷の狂った笑いが高く響き
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