5部分:第五章
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」
「じゃあ唯の噂だったのかい」
「そうみたいだね。しかし」
「しかし?」
「どうした高杉君」
「いや、若しかしたらだけれどね」
高杉は微笑んでだ。同志達に述べた。
「この世の中は案外面白いのかも知れないな」
「おいおい、いつも下らないと言っているのにか」
「また随分なことを言うな」
「何となくそう思ったんだよ」
こう話すのだった。
「僕達の目指しているものが果たされるのならね」
「そうだ、その為にだ」
「やるぞ、幕府を倒すぞ」
「うん、そうしよう」
高杉は同志達のその言葉に頷いた。
「そうして。新しい時代を開こう」
「よし、何があってもな」
「それを果たすぞ」
彼等は料亭で意気をあげていた。高杉はその中で微笑んでいた。その顔には確かな喜びがあった。これからのことに対する。
四条大橋の美女 完
2010・9・2
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