ニルヴァーナの正体
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さんが聞く
「これはとても恐ろしい魔法なんだ。光と闇を入れ替える。それがニルヴァーナ」
「光と……」
「闇を……」
「入れ替える?」
どういうことだ?意味がさっぱりわからない
「しかしそれは最終段階。まず封印が解かれると黒い光が上がる。まさにあの光だ。黒い光は手始めに光と闇の狭間にいるものを逆の属性にする。強烈な負の感情を持った光の者は闇に落ちる」
負の感情を持った光の魔導士……それって
「つまりウェンディを気絶させたのって……」
「“自責の念”は負の感情だからね。あのままじゃウェンディちゃんは闇に落ちていたかもしれない」
それを聞いたルーシィさんは慌ててヒビキさんに質問する
「ちょっと待って!!それじゃ“怒り”は!?ナツもヤバイの!?」
「なんとも言えない……その怒りが誰かの為ならそれは負の感情とも言い切れないし」
「どうしよう……意味がわからない」
ハッピーがヒビキさんの言葉を理解できずに頭を抱えている
「あんたバカでしょ。つまりニルヴァーナの封印が解かれた時、正義と悪とで心が動いている者が性格変わっちゃうってことでしょ」
「ウェンディもあのままだと六魔将軍(オラシオンセイス)みたいになってたかもしれないってことだね〜」
「そういうことね」
シャルルとセシリーの説明でハッピーはようやくわかったのかそうか、といいながらうなずく
「それが僕がこの魔法を黙っていた理由。人間は物事の善悪を意識し始めるとおもいもよらない負の感情を生む。あの人さえいなければ……辛い思いは誰のせい?なんで自分ばかり…それら全てがニルヴァーナによりジャッジされるんだ」
なんて魔法だ……それは確かに危険だな……ん?でも
「それっておかしいですよね?」
「何がだい?」
俺がそういうとヒビキさんたちはこちらを向く。
「だってそのニルヴァーナが完全に起動したら俺たちは悪人になりますけど、六魔将軍(オラシオンセイス)とかの闇にいる人はみんないい人になっちゃいますよね?」
だって光と闇を入れ換えたら全ての人たちの感情が逆になってしまうのだから
「確かに……そういうことも可能だと思う。ただニルヴァーナの恐ろしさはそれを意図的にコントロールできる点なんだ」
「そんな!!」
ヒビキさんの言葉に驚くルーシィさん。
「例えばギルドに対してニルヴァーナが使われた場合……仲間同士の躊躇なしの殺し合い……他ギルドとの理由なき戦争。そんなことが簡単に起こせる。一刻も早く止めなければ光のギルドは全滅するんだ!!」
「ヤバイですねそれ!!」
昔の人はなんつう危険な魔法を考えるんだ
『イカダの上!?』
するとどこからかナツさん
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