第3話
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『い、いいんですか?麗覇様』
『うむ!自分の得意な得物は早々に手にした方が良い、それに袁家の武器庫には色んな種類の武器が沢山あるのでな』
『やったぁ、さっすが麗覇様そこに痺れる憧れるー!!』
『そうであろう、そうであろうフハハハハハ! さあそうと決まれば膳は急げだ、二人とも 付いてまいれっ!』
『りょーかいっ!』
『わわわ、待ってくださいよー 文ちゃーん麗覇様ー!!』
そして冒頭に戻る
………
……
…
「ここだ」
重々しい武器庫の扉を開き二人を連れて中に入る
「「うわぁ…」」
中には袁家が代々にわたって集めてきた武器の山、 見た目重視な宝剣から無骨ながらも刃が鋭い光を放っている剣など 実用的なものから観賞用にいたるまで用途は違えど全て一級品である。
「なぁなぁ麗覇様、この中から武器もらえるん…ですかぁ?」
「フハハ、慣れぬなら無理して敬語で喋らずとも良い。うむ、好きなのを選ぶといい」
「えっ!?私達が選んでいいんですか?」
袁紹の言葉を聞いて「やったぁっ」と武器の山を見に行く猪々子に対し、斗詩はやはりどこか申し訳なさそうだ。
「うむ、自分で使う得物なのだから好きに選べ ここに眠らせ続けるのも勿体無い故な!」
そこまで聞くと遠慮しがちな斗詩も「ありがとうございます」と頭を下げ猪々子に続いて武器を吟味していく
………
……
…
「よーし、アタイはこれに決めた!!」
しばらくすると数百はあるであろう武器の中から大きな剣と槌を手にした猪々子が戻ってきた
「?二つあるが…」
「ああ、こっちの槌は斗詩のね」
「ええっ、ちょっと文ちゃん!?」
どちらかというと細身な剣を吟味していた斗詩に猪々子が渡そうとしたのは、とても女子には持てそうにないような大槌、ちなみに理由を聞くと「だってアタイが選んだ武器の次にこれが強そうじゃーん」と実に彼女らしい理由だった。
「む、無理だよ文ちゃん私、文ちゃんみたいに力持ちじゃないもん」
「ったく斗詩はー、麗覇様の前だからって清楚ぶっちゃって…ホレッ!!」
「えっ、きゃあ!?」
遠慮する斗詩にあろうことか大槌を放って投げる―――。これには流石に危険だと思ったが、
「もう、危ないじゃないっ!」
と可愛らしく頬をふくらませて憤慨しつつも斗詩はしっかり両手で大槌を受け取ってみせた。
これにはさすがの袁紹も顔を引きつらせてしまった。大人しい故に忘れがちだが彼女もまた英傑なのだ
「なぁ麗覇様この武器なんて名前なんだ?」
「フム
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