ニルヴァーナ起動
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うに笑顔に変わる
「よかったぁ〜」
「いつまでのびてんのよ。だらしない!!」
「シャルルものびてたじゃん〜」
そのとき気絶していた猫3人も目を覚ましたようだ
ウェンディはエルザさんに向かって治癒の魔法をかける。その顔は真剣そのものだが少し何か考えているように思ったのは俺だけだろうか?
しばらくウェンディが治療をすると
「終わりました。エルザさんの体から完全に毒は消えました」
「で!?」
額の汗を拭いながらウェンディは言う。そしてナツさんたちはエルザさんを見つめる。するとエルザさんの顔に少し血の気が戻ってきていた
「おっしゃー!!」
「やったー!!」
「あいさー!!」
喜びハイタッチするナツさんたち
シャルルとハッピーとセシリーもハイタッチしている
「お疲れさま。ウェンディ」
「ううん。シリルの応急処置がよかったからだよ」
ウェンディは笑顔で言う。いつもなら治癒魔法使うとすぐに倒れちゃうけど今日は大丈夫そうだ。少しでも負担を減らせたなら俺もよかったと思う。
「ウェンディ!!」
ナツさんがウェンディに手を出しウェンディは遠慮ぎみにハイタッチする
「ありがとな」
「しばらくは目を覚まさないかもですけど、もう大丈夫ですよ」
笑顔でナツさんが言うとウェンディは少しだけ落ち込みながら言う。本当にどうしたんだ?
「そっか!! シリルもありがとな!!」
「いえ。少ししか役立たなくてすみません」
ナツさんは俺にも手を出してくるので俺もハイタッチする
「いいこと? これ以上はウェンディにもシリルにも天空魔法を使わせないでちょうだい」
シャルルは腕を組みながら全員に言う
「この魔法は魔力をすっごくすっごく使うから負担が大きいんだよ〜」
「私のことはいいの!! それより私………」
セシリーが言うとウェンディは少し被せぎみに言う。そしてまた暗い顔になってしまう
「あとはエルザさんが目覚めたら反撃のときだね」
「うん!! 打倒六魔将軍(オラシオンセイス)!!」
「おーっ!!ニルヴァーナは渡さないぞぉ!!」
全員ウェンディのことには気づかないのか話を進めていく。俺はウェンディに近づいていく
「何があったのか分からないけど…落ち込んでちゃダメだよウェンディ」
「シリル………」
「大丈夫!! 俺もシャルルもセシリーもついてるから!!」
俺はできる限りの笑みをウェンディに見せる。ウェンディはそれでも少し暗い表情は変わらなかったが
ピカッ
すると突然辺りが輝き出す
「何!?」
そちらを見ると黒い光が空に向かって伸びている
「黒い光の柱………」
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