第十六話
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ばされながら考えていた。
しかし、この時を待ってた!
ちょっとずるいが技を繰り出す直前に影分身をして、その影分身を当主の後ろに忍ばせていたのだ。
まあ、バレているだろうけど、技を撃ち終った今なら多少の隙くらいはあるだろう。
一撃くらい入れてやるぜ!
その影分身は右手に『硬』をして、今の俺の持てる最大の速度で当主の背後から殴りかかった。
しかし。
「八卦掌回天」
瞬間的に放出されたチャクラの壁に阻まれ、俺の影分身は攻撃を当てる事は出来ずに消失した。
そして壁に激突する俺。
「がはっ!」
「アオ!」
ソラが心配そうに声を上げる。
オーラが止められてしまって、纏すらまともに出来ていない俺の体はその衝撃をモロに食らった。
痛い!
崩れ落ちる俺。
ってか回天かよ!
それは考えてなかった。
それこそ見せちゃいけない技じゃないか?
しかしそのチャクラの絶対防御は流石だ。
「最後のは惜しかったな。及第点をやろう」
そう言って当主は道場を後にした。
畜生…やはりこの世界には化け物しか居ないのか?
負け惜しみを言うなら、忍術を使っていればもう少しいけたかも知れないけど…
くそう…悔しいな。
◇
「がはっ。最後の一発は回天すら突き抜けたか」
余裕そうに道場を出たヒアシが膝をつく。
「はは、末恐ろしい子供だ。なあ、チカゲ」
そう言って空を見上げるヒアシは何処か嬉しさを帯びた表情だった。
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