第十六話
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「当主はどうせ俺達をヒナタの護衛兼使用人にするつもりなんだからいいじゃないか。それにヒナタの事は好きだろう?」
「…まあ、ね」
「それに失明は怖いしな」
「…うん」
そんな話をしながら俺達は部屋に戻り、その日は休んだ。
二週間後。
俺達は無事に眼球の移植を終えた。
当主の呼んでくださった闇医者紛いの医療忍者は腕は良かったようで術後の経過も順調だ。
さあこれで失明の恐怖は無くなった。
あとはガンガン使って早めになれる事が必要かな。
なんて考えていたら俺達は当主から呼び出された。
呼び出され、道場に来ると、そこには当主が一人で俺達を待っていた。
「アオにございます」
「ソラです」
「待っていた」
「このような場所に呼び出して何用でございましょうか?」
「お前達の力を試してみようと思ってな。力なくばヒナタを守ることなど出来まい?」
その言葉に俺はしばらく考えてから返す。
「わかりました。では私が」
「アオ!大丈夫?」
「いや、無理だろう。相手は木の葉最強の日向家の当主だぜ?」
「なら」
「死ぬ事は無いだろう…たぶん」
「準備は出来たか?」
「幾つか質問が」
「よい」
「忍術、忍具の使用は?」
「そうだな、道場を壊されるのは困るから、大技の使用は禁止。使えるのだろう?」
「はい」
うん、こんな所で火遁豪火球の術とか使ったら天井が燃えること請け合い。
「瞳術の使用は?」
「ふむ。写輪眼までは使用を許可しよう」
「ありがとうございます」
まあ、妥当かな。
万華鏡写輪眼の能力を教えてはいないが、それが道場を破壊する規模の物かもしれないという読みかな?
合ってるけど。
そうそう移植後に大変な事が判明した。
なんと俺の写輪眼の能力がソラに、ソラの能力のが俺に眼球を交換したことによって付加されたのだ。
写輪眼の能力は体と眼球の両方に宿るらしく、今の俺達は新たに手に入れた力の訓練で忙しい。
話がそれた。
使えるのは写輪眼と体術と幾つかの忍術か。
忍具は持ってきてない。
と言うか俺は持ってないしね。
クナイすらも。
練習の時は借りているのよ!
影分身は使えるかな。
後は念か。
うーん。流石に念は使わないと戦いにすらならないか?
あっという間に柔拳でぼこられて終わりだろう。
と言うか、俺とソラはどちらかといえば中距離からの射撃を得意としているのだ。
格闘なんて習った事は無いからはじめから達人に勝てるわけ無いと思うのだが。
愚痴っていてもしょうがない。
俺は道場に進み出て、
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