第十六話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の練習をしていた時などに顕著に現れた。
「む?どうした」
「い、いえ何でも」
当主の見ている前で的をはずしてしまった俺。
しかも今日既に3回目だ。
ソラの方も似たようなものだ。
「どうにも今日は調子が悪いようだな。今日はもう上がれ。ヒナタ、道場にいくぞ」
「はい。父上」
一緒に練習していたヒナタを連れ道場へと歩いていく当主を俺は呼び止める。
「当主」
「なんだ?練習なら今日は…」
「いえ、その事ではなく、内密でお願いがございます」
「それは今ここでは言えない様な事かね?」
「はい」
「ふむ。ならば後で私の書斎に来なさい」
「ありがとうございます」
そういって俺は頭をさげ、道場へと向う当主を見送る。
「ソラ?」
「視力、結構落ちているだろう?」
「う、うん」
「理由はわかっている」
「え?」
「万華鏡写輪眼は、使えば使うほどその眼は光を失う」
「な!?何で教えてくれなかったの?」
「それでも必要になると時が来ると思ったからな。それに視力低下の解決方法も知っている」
なんでそんな事を覚えているかといえば、ゼロ魔の時、ドクターに左目を移植されてから必死に思い出したからさ。
写輪眼の色々な事を。
あの時はまだゼロ魔の世界にきて5年ほどだったから思い出せたのだ。
結局うちはの体じゃなかったから万華鏡写輪眼の開眼は出来なかったんだけどね。
その後も何度かふとした時に思い起こされていたから覚えていたのだ。
「本当に?」
「ああ、だがそれには当主の協力が必要だ」
「それでさっき呼び止めたの?」
「ああ」
「それでその方法は?」
「それは後で当主の書斎で話すよ」
「わかった」
その後俺達は邸内の掃除をして、時間を見計らって当主の書斎へと赴いた。
コンコン。
「入れ」
「失礼します」
当主にことわりを入れ俺とソラは入室し、当主の対面にて正座する。
「アオとソラにございます」
「ああ、昼間の件だな」
「はい」
「して何用だ?」
俺は一拍置いてから話し始める。
「当主は我が母の旧姓をご存知でしょうか?」
「ああ、うちはだろう?」
「はい。そのうちはが宿す血継限界もご承知とは存じます」
「ああ、我が日向の白眼から分かれたものとも言われているな」
「はい。うちはの血を引く私達も運良く写輪眼の開眼を果たしました」
「それは真か?」
「はい。よろしければ開眼して見せますのですが宜しいでしょうか?」
「やってみろ」
俺はオーラを目元に送る。
「写輪眼」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ