マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0951話
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ている……か? 何でもナタルに関する土産をイタリカで購入したところ、予想外に喜ばれたらしい。
しかもそれだけに終わらず、オーブ軍にいるナタルの同僚からも自分も欲しいって事で頼まれているとか何とか。
悲しい使いっ走りだ。
そんな風に思いつつムウの方に視線を向けると、何となく不愉快そうな視線をこっちに向けてくる。
この勘の良さは相変わらずだな。
「何だよ?」
「いや、何でもない。ああ、いや。言っておくけど、イタリカでボーゼス達を拾ったらすぐに帝都に向かうから、買い物している暇はないからな」
「む、それくらい分かってるよ」
「なら不満そうな表情を浮かべるなよ」
下らない言い合いをしていると、やがてイタリカの門からボーゼスとそ護衛の騎士達が姿を現し、こっちを見ながら驚愕の視線を向けているのが窓から見える。
「レオン」
その一言で俺の言いたい事を理解したのか、いつもの2人の護衛と共に降りていくレオン。
何だかんだ言って随分とシャドウミラーに馴染んできたよな。有能さに関しては既に疑うべくもないし。
まぁ、それでも鵬法璽を使わないで引き込むという選択は無かったと思うが。
やがてレオンの説明に納得したのだろう。ボーゼスと騎士達が話し合っているのが見え……やがて、騎士2人がその場に残り、ボーゼスを含めて3人が車内へと入ってくる。
「アクセル代表、よろしくお願いします」
俺を見て頭を下げてくるボーゼスに、疑問を口にする。
「何で全員が乗らないんだ?」
「え? ああ、私達はイタリカまで馬で来てますので。ここで全員がこの巨大な乗り物で移動してしまうと、馬をそのまま残してしまう事になりますから」
「……ああ、なるほど」
寧ろこの場合は、バス型のエアカーではなく馬を荷台に乗せられるトラック型のエアカーの方が良かったのかもしれない。
正直、影のゲートを使えばあっという間に帝都まで移動出来るんだが……それだと帝国に対してプレッシャーを与える事が出来ないとして、却下される事となった。
まぁ、この門世界は色々と後進世界なのは間違いないから、今まで以上に軍事力を誇示する必要があるというのは事実なんだが。
いっそ帝都から少し離れた場所に影のゲートで転移して、そこからエアカーで移動というのもいいかもしれないとも思ったのだが、そっちに関しても同様に却下された。
理由としては、こちらの能力を必要以上に向こうに知られない為……って、イタリカ攻略後にボーゼスとかを影のゲートで運んでいるんだが。
「まぁ、そういう事ならしょうがないか。行くぞ。好きな場所に座れ」
「あ、はい。分かりました」
俺の言葉にボーゼスが頷くと、そのまま部下の2人と共にバスの座席へと座る。
「ねぇ、アクセル。
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