マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0951話
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する為に派遣されたというのは分かっているんだが、今のムウの言葉を聞いた時にどうしてもそう思わざるを得ない。
寧ろ面白半分で来たんじゃないか、と。
だがムウ本人はそんなのは全く気にした様子もなく、肩を竦めて口を開く。
「ま、シャドウミラーのメンバーとしてはお前さんを護衛無しで放り出すのは色々と外聞が悪いって事さ」
「今更だと思うがな」
そもそも、俺に護衛が必要かと言われれば……シャドウミラーだけではなく、シャドウミラーが関わっている全ての世界の人々が否と答えるだろう。
実際今まで他の世界に向かう時に、俺が先行して転移するというのはその転移先で何があっても俺に危害を加えられない可能性が高く、また実際に危害を加えられるような相手がいたとしても生き残る事が出来るからというのが大きい。
ムウもそれは理解しているのだろう。手に持っていた貝柱の干物を口に運びながら、小さく肩を竦める。
そのツマミはどこから持ってきた? そうも思ったが、この手の食べ物を用意出来るのはネギま世界だろう。
いや、オーブなんかも周囲は海の島国で日本人が祖先という人物も多いんだから、この手のツマミは普通に売っててもおかしくないか。それに、ムウがナタルやレイと一緒に暮らしているのもオーブだし。
そんな風に考えていると、ムウは苦笑を浮かべつつ口の中にあるツマミを飲み込んでから口を開く。
「ま、確かにアクセルがいれば普通は何も心配ないだろうさ。特に物理攻撃に関しては効果がないって卑怯な能力だし。けど、この世界には一応魔法があるからな。他にもドラゴンがいたり、神や亜神といったものが普通にいる。それを思えば、アクセルの身を案じても当然だと思わないか?」
「……個人的にはどうかと思うが。まぁ、そこまで言うなら別にいいさ」
「なら、これで話は決まりね。文句は言わせないわよ」
何故かシェリルが仕切る言葉によって、結局何だかんだと有耶無耶になるのだった。
その後、殆ど掛からずにイタリカへと到着する。
何しろバス型のエアカーではあっても、その速度は以前イタリカに来た時に使っていた大型トラック型のエアカーと変わらず、時速300kmを出して走れば1時間掛かるかどうかって距離なのは間違いない。
イタリカの門番は向かってくるバス型のエアカーに一瞬驚きはしたものの、あくまでも驚いたのは一瞬だった。
盗賊のイタリカ襲撃の時に俺達がトラック型のエアカーに乗っていたのを覚えている者もいるだろうし、何よりあれから何回かホドリュー達ハイエルフがイタリカまで武器や防具を売りに来ている。あるいは帝国を含めた情報の入手や操作の為にシャドウミラーの人員がエアカーに乗ってイタリカまで来ていたりするから、その影響だろう。
この中だと、何だかんだでムウが一番イタリカに来
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