マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0951話
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「スティングとアウルはまだいい。一応生身の戦闘もそれなりの力を持っているしな」
もっとも量産型Wにもまだ勝てない、自分の身を守れる程度の力でしかないが、それでも最低限の力はあると思ってもいい。
だが、シェリルは違う。
一応シャドウミラーの幹部って事で最近は戦闘訓練もエヴァとやるようになってはいるが、それでも最近だ。元々マクロス世界で歌手をやっていた時にある程度身体を鍛えていたとしても、それはあくまでもある程度でしかない。
魔法に関しても、まだ『火よ灯れ』くらいしか使えないしな。
どう考えてもこの場にいるべきではない人物だ。
そもそも、シェリルは技術班、実働班、政治班の3つに勝るとも劣らぬ程にシャドウミラーでは大事な人員だ。
いや、勿論俺個人としては恋人であるシェリルの価値は限りなく大きいが、シャドウミラーとしてもその価値は大きいのだ。
何故なら、現在のシェリルはシャドウミラーの広告塔のような役割なのだから。
マスコミ対策という一面もある。
ただまぁ、エザリアのようにシャドウミラーの意見を外に発信する報道官って訳じゃないんだが……その辺の区別は微妙に難しい。
「大丈夫よ。こうして護衛も連れてきているんだし。大体、あたしを誰だと思っているの? あたしはシェリル、シェリル・ノームよ? 相手が何か変な事を考えても、そんなのどうにでもしてやるわ」
相変わらず、シェリルらしいと言えばシェリルらしい口調で呟く。
まぁ、純粋に安全云々を抜きにして考えれば、シャドウミラーの広告塔が帝国に関して知っているのは悪い事じゃない……か?
半ば無理矢理に自分を納得させ、そのシェリルの側に控えている量産型Wへと視線を向ける。
「お前の役目は、まず何があってもシェリルを守る事を最優先とする。分かったな?」
「了解しました、アクセル代表」
俺の命令に頷く量産型W。
量産型Wは色々と不自然で目を引く存在だが、無数に集まっているのではなく1人の状態ならそれ程違和感はない……と思う。
勿論顔全体を覆っているヘルメットは色々と怪しいが、あくまでも量産型Wが1人だけなら問題はない筈だ。
このエアカーを運転している量産型Wもいるが、こちらは完全に運転手としての役割に専念させるから問題はない……と思う。ないといいなぁ。
「はっはっは。相変わらずアクセルは苦労が絶えないなぁ。ま、いつもいつもいい目を見てるんだから観念しろよな」
「……何だってお前が来たのか、その辺が不思議なんだが」
シャドウミラーからメンバーを出すという意味では実際に交渉の担当となるレオンがいるし、最高責任者という意味では俺がいる。
そんな中で何故ムウがいるのかというのは、やはり疑問があった。
いや、一応俺のフォローを
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