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ウイングマン ウインドプラス編
■大凶のインパクト
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そして、落ちてきたものの正体が姿を現した。

袋の上に落ちてきたのはウインドプラスだった。

「えっ!?」
桃子と美紅の表情が引きつった。
ウインドプラスだけがここに来たのだから、アオイと健太に何かあったのかと思ったのだ。
「広野君……」
「アオイさん……」
自分たちにこれから待ち受けているかもしれない災いよりも健太とアオイの安否を気にかけた。
しかし、その心配は杞憂だった。
すぐにウイングマンとアオイが後を追って現れた。
「広野君!?」
「リーダーっ!?」
桃子と美紅は驚きの声を上げた。
健太とアオイの登場を喜んだが2に人だったが、はたと気づいた
ここでスカートがめくれてしまえば、健太に見られてしまう!?
それだけは絶対に避けたかった。
思わずスカートを手で押さえた。
美紅と桃子は顔を見合わせた。
2人の考えているところは同じだった。
「ぎこちない動きをすれば気づかれちゃうかもしれないし……」

しかし、ウインドプラスはそんなことを考える暇を与えてはくれなかった。
「オレ様が何のためにここに来たと思う?」
プラス怪人はウイングマンとアオイに向かってそう言った。
「こんなところに来たのは失敗だったんじゃない?」
アオイは美紅と桃子を指差した。
指された2人は焦った。
健太とアオイが来たことで敵に対して警戒心を解いていた。
しかし、今は風は止んでいるが、いつ強風が吹くかわからない。
ついついスカートを気にしてしまって、話をちゃんと聞いていなかったのだ。
そこで、そんなことを言われてしまった。
「え、ええ」
戸惑いながらも2人は返事をした。
ただ、アオイも健太も2人を変だとは感じることなく話を進めた。
「こっちは4人になったのよ」

ウインドプラスをアオイの言葉を聞いて満足そうに笑った。
「何を言う、女を2人も用意してくれるなんてオレのことを考えてくれてるんじゃないのか?」
健太はそれを強がりと受け取った。
「何を言うっ! 2人相手に逃げ出したくせに!」
しかし、ウインドプラスはその言葉に動じる様子はなかった。
それどころか反論を口にした。
「俺様は逃げたんじゃないぜ。こいつを取りに来ただけさ」
そう言って下敷きになっていた袋を手にした。
そして、それをマントのように肩から羽織ったのだ。

袋に覆われたウインドプラスの体は一瞬で変化した。
ガリガリだったウインドプラスの体の筋肉が成長し、筋肉隆々の体に変った。
「なにっ!?」
健太もアオイも驚きの表情を隠しえない。
あの俊敏なウインドプラスに筋力がつけば強力なパワーを発揮するかもしれない。
「こ、こいつは強敵だ……」
健太はその姿に脅威を感じた。
アオイは健太の後ろに下がり、美紅と桃子の方を見た。

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