最終回(日常的な意味で)
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八坂真尋は夜道を駆けていた。
今は何時だろう。
分からない。
月の高さでおおよその時刻を計ろうにも、肝心の月が雲に隠れている。
その為、ただでさえ暗い夜道がより一層闇に包まれていた。
それでも、自分の夜目だけを頼りに、息急き切って逃げる。
そう、逃げる
真尋は追われていた。
何にかは分からない。
月が籠りっぱなしのこの暗さでは、追っ手の輪郭すら定かではない。
加えて、なぜ追われるかも。
全速力で走りつつ、どうしてこうなったかを思い返してみる。
学校で出された相当量の宿題を何とか終えて、歯を磨こうとしたところで歯磨き粉が切れていることに気付いた。
近所のコンビニエンスストアに買いに行って、帰路に就いている途中で、ふっと月が隠れた。
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