第九章
[8]前話
「本当に見事だよ」
「有り難う、そう言ってくれるのね」
「僕も負けていられないな、そのソフィアに相応しい様に」
是非にというのだ。
「立派にならないとな」
「ジョアンはもっと静かになってくれればいいから」
「それだけでいいのかい?」
「そう、私のことをいつも気にかけてくれるのはいいけれど」
それでもだというのだ。
「もっとね」
「落ち着いて欲しいんだね、僕に」
「これからもそうしてね」
これがソフィアのジョアンへの想いだった、そしてだった。
ソフィアはジョアンにその左手をそっと差し出した、ジョアンもその手を丁寧な仕草で受け取った。そのうえで二人で笑顔を交えさせるのだった。
自分の力で 完
2014・10・20
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ