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自分の力で
第五章
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が。
 すぐにだ、ジョアンはこう言うのだった。
「この最高の舞台に難癖つける奴は僕が許さない!白い手袋を投げてやる!」
「うわ、またこの人か」
「やっぱりここにも出たな」
 観客達はそのジョアンを見て呆れるのだ。
「ミス=ソフィアいるところこの人あり」
「ケンジントン家の三男さんか」
「毎回毎回よく騒ぐよ」
「厄介な人だな」
 最早有名人になっているジョアンだった、だが。
 それを気にする彼ではなくだ、周りに言うのだった。
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