第三章
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「相当でかいな」
「この中にだよ」
「一杯あるんだな」
「そうさ、だからな」
「量の方もか」
「期待しろよ」
「ああ、そうさせてもらうな」
ロバートはジーンに笑顔で応えてだ、そしてだった。
二人で高原の頂上に向けて歩きはじめた、ロバートはジーンに歩きはじめてすぐにバスケットボックスを持とうかと言ったが。
ジーンはボーイッシュに笑ってだ、こう彼に言うだけだった。
「いいさ」
「いいのかよ」
「これ位何でもないからな」
「御前の力だとか」
「そうさ、あんたはあんたで背負ってるだろ」
その背中のリュックを見ての言葉だ。
「色々持って来てるんだろ?」
「何があるかわからないからな」
それで、と返すロバートだった。
「救急の道具なり何なりな」
「そうだろ、あんたはそういうの持ってるからな」
「いいのかよ」
「レディーファーストは好きじゃないんだよ」
これはジーンの考えだ。
「大事にされるってのはな」
「自分が大事にするっていうんだな」
「あたしの場合はそうさ」
そのボーイッシュな笑顔での言葉だ。
「だからな」
「それでいいんだな」
「いいさ、気にするなよ」
ジーンはバスケットボックスを手にしたままロバートに答える。
「あたしはこれ持ってるからな」
「それじゃあな」
「ああ、そういうことでな」
こう話すだけだった、そして。
二人はそのままそれぞれのものを持って高原の頂上に向かった。緑の草原の高原はそれなりに急傾斜だったが花があちこちにあり奇麗で空も青空でだ。
二人は景色も楽しみながら明るく進めた、そして。
二人は昼頃頂上に着いた、その頂上に来てだ。
ロバートはリュックからビニールの敷きものを出した、敷きものはかなり大きく二人が座って荷物を置いても充分な広さがあった。
その中に二人で座るとだ、ジーンはすぐにだった。
バスケットボックスを開いた、そこから出て来たのは。
「サンドイッチか」
「それとコールドチキンとな」
「アップルパイか」
「オレンジも持って来たぜ」
そうしたものを出してきての言葉だった。
「どうだよ、いいだよ」
「いいな、サンドイッチの中もな」
「挟めるもの全部挟んだぜ」
それこそ何種類もの食べものがだ、サンドイッチの中にあった。
「ハムでも卵でもソーセージでもな」
「ハンバーグも入ってるな」
「ツナもな」
「日本のあれか」
「そうだよ、面白いって思ってな」
それで、というのだ。
「ツナサンドも作ったんだよ」
「そうなんだな」
「食えよ」
ジーンはロバートににこりと笑ってこうも言った。
「好きなだけな」
「そうさせてもらうな」
「ジュースもあるからな」
「ああ、そのジュースな」
ロバート
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