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命の危険と人殺し
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思う。一人ならまだしも、十人にもなるといくらレベルが違えど死ぬ可能性がある。

「ボス、早く殺しちまおうぜ!麻痺が解けたら厄介だし、早くこいつが死ぬ姿みてぇよ!」

「そうだな。お前ら!!武器装備したか!」

「ぜんぜんオッケーだぜ!」

 ペインフレイムのプレイヤー各々が武器を装備して雄叫び上げていた。しかもその顔は、遠足に行くときの子供のような顔で。まさに狂人だ。

「やれ、お前ら!ぶっ殺せ!!」

「「「おぉぉぉおおおぉおおぉおおお!!」」」

 その掛け声とともに一斉に襲い掛かってくる。斧、剣、槍。様々な武器がゲツガの体に叩き込まれ、斬られた場所、刺された場所が赤く染まる。痛みは無いが、衝撃がくる。その衝撃はペインアブソーバによってほとんど緩和されるが、何度も食らうとさすがに不快になる。

「おらおら!!泣き叫べ!!許してくださいとか言ってみろ、えぇ!!」

 オレンジプレイヤーは、罵倒しながら攻撃する手を止めない。見る見る内にHPが削られていく。そして赤ゲージに達した。

「クソ野朗どもが……!!いい加減にしねえとぶっ殺すぞ!!」

「はっ!殺されかけてる奴がなに言ってやがる?お前が死ねよ!」

 そう言って、武器を振り下ろす。ここで終わるのかと思ったがあの時のように時間が止まった。

「おいおい、また死にかけてんのかよ。どんだけ運の無い野朗だよ」

 あのときの声が頭に響く。

「まだ体借りてねえし。借りるからな」

 そう言ってゲツガは意識を失った。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ホワイトバレッドの野朗がいきなり黙り込んだ。泣き叫びも怯えたりもに気を失った。つまらない、そう思って最後のHPをなくすためにソードスキルを使う。しかし、変なことが起きた。奴が、ホワイトバレットが動き出した。まだ、麻痺から解けるには三十秒ほどある。だが奴は、何事も無かったように飛び去った。ソードスキルが地面にぶつかり大きな音を立てた後、しばらくの静寂が生まれる。

「おい!!テメー何しやがった!?今出ている麻痺で解けるには、麻痺耐性が結構合っても二分はかかるはずだぞ!!」

 一人が叫ぶとホワイトバレットが言う。

「ふーん、さっきのが最高の毒なの?俺には、どうにも感じなかったけどな?」

 何言ってやがるコイツ?さっきまで麻痺してたじゃねえか、そう思うがさっきと感じががらっと変わっている。しかし、それに気付いてるのは俺だけのようだ。

「なに言ってやがる!!テメェ!さっきまで動けなかったくせによ!!」

 俺以外の奴らがそんなことを叫ぶとホワイトバレットが意味深なことを言う。

「あいつと俺の違いもわからないのか?はー、お前達にはあきれるよ」

「テメ
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