暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/Modification 〜13人目の円卓の騎士〜
第1部 旅立ち
第1話 タイムスリップ
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??年 ?月?日
???
運命とはなんだろうか。
一時期そんな事を考えていた。
別に俺は哲学者でもなければ学者でもない。
何処にでもいる唯の凡人だ。
決して抗えない定めを宿命と呼び、自らの手で創造し、自らの意思で想像し、形にするのが運命。
それが俺の導き出した答えだ。
…いや、厳密には俺の、ではない。
これは師匠の言葉であり、俺も結局この答えに行き着いた。
ならばこの状況≠ヘなんと呼べばいいのだろうか?
「……」
「……」
静かな湖畔、神秘的な森の中、湖の中に腰を下ろす俺と、金髪碧眼で全裸≠フ少女。
無言で見つめ合う2人。
遥か上空では鷹が鳴き、森の中からは小鳥の囀りが響く。
ただ確かに言えるのは……
「……えっと、えくすきゅーずみー?」
「……ッ、いやぁああああああああッ??」
ドゴスッ??
「カムランッ??」
非常に魅惑的でつるぺたな少女の姿は眼福であり、またその可憐な脚から放たれたヤクザキックは破壊力抜群だった。
???
私の名はアーサー。
義父エクターと義母、義兄ケイの4人暮らしで、将来の夢は父や兄のような立派な騎士になる事。
今日は1人で屋敷に程近い森の中で剣の稽古をし、師である義父は義兄を連れて近くの街に出かけていた。
もう時期昼になるであろう頃、大量の汗を流す為、近場の湖で水浴びをしていた時だった。
「……ぁぁぁぁぁあああああああッ??」
「え?」
突然空から男が降ってきて、目の前に落ちた。
水飛沫を上げ、鈍い音を立てて水没した男をただ呆然と見つめた。
「……」
突然の出来事に頭が回らない。
ぷかぷかと浮かぶ男を、呆然と見下ろす私は酷く滑稽な顔をしていたに違いない。
黒い髪に見たこともない服を着た男は、ブクブクブクと泡を吹きながら漂っている。
と、いきなり起き上がり、滑って腰をついた。
「……」
「……」
視線が絡み合う。
男の焦げ茶色の瞳が上下し、私は頭に血が上っていく感覚を覚えた。
「……えっと、えくすきゅーずみー?」
「……いやぁああああああああッ??」
ドゴスッ??
「カムランッ??」
すかさず男の顔に蹴りを放つ。
鈍い衝撃と音を立て、男は錐揉みしながら10フィートほど飛び、湖に落ちた。
湖を濁らせる男の鼻血に、我を取り戻したのはそれから程なくしてからだった。
???
「すまなかった」
「いえ、私も我を忘れていました。
貴方にも何か理由があったのでしょう?
顔をあげて下さい」
俺が意識を取り戻したのは、広く、それでいて厳かな雰囲気の洋風な部屋のベッドの上だった。
ベッド脇には、あの少女が男物の服
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