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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story9 儚き散り行くは・・・。
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「理由は?」
「「イメージチェンジ」という言葉を「垢抜ける」という言葉に置き換えて考えるのです。そして「垢抜ける」の“垢”の文字を“赤”に変えて考えるのです。紫色から赤が抜けると青色になります・・・で、あっていらっしゃいますか?」
「・・・正解だ。」

バンリの言葉にアイムは深く頷いた。
エルザは疑問に思った事をバンリに聞いてみる事にした。

「おいバンリ、今のなぞなぞは“上級レベル”じゃなかったのか?」
「いや、正真正銘の“上級レベル”の問題だ。しかもその中で更に難しい方のなぞなぞだ。」
「だったら、4問目まで時間がかかっていたはずのアイムが、なぜいきなりあんなに早く解けたんだ?」
「なぞなぞの答えが“青”だったから、じゃないか?」
「はァ?」

エルザの問いにバンリは考え込む事も無しに答えたが、その答えを聞いたエルザは素っ頓狂な声を上げた。

「簡潔且つ的確に言うと、俺がアイツの自身を取り戻してやった。」
「いやいやいや、確かに簡潔だが全然的確じゃないぞっ!」

エルザが頭の上に?を浮かべている事を見兼ねたバンリは更に付け加えて説明するが、その説明で更に?の数が増えるだけだった。
そしてバンリは視線をエルザからアイムに移すと口を開いた。

「この時点でお前に間違えられるのも俺的に納得いかなかった。だから、俺からの“ハンデ”という形のなぞなぞを出した、という訳だ。少し自身がついただろ?」
「恐縮でございます。」

相変わらず仕込まれたような所作(しょさ)だが、感謝の気持ちを込めながらアイムはバンリに向かって深々と一礼をした。

「“ハンデ”はこの一度だけだ。」
「百も承知しております。」
「これで5対5の互角。本番はここからだと言う事も忘れるな。」
「それも百も承知しております。」

バンリもアイムも、お互い短く言葉を交わしながら後半戦に突入―――――の前に、バンリが「最後にもう1つ・・・」と言いながら右手の人差し指を真っ直ぐ立てながら口を開いた。

「自分の“色”は、見失わない方がいいぞ。」

その言葉の意味は、アイムにもエルザにも理解出来なかった。
2人の戦いは、後半戦に突入する―――――。





―闇ギルド 薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の地下牢屋―

「もしかして、イブキさん・・・?」
「えぇっ!?」

ウェンディの言葉にシャルルは驚嘆の声を上げた後、視線を目の前にいる化け物に向けた。

「よくこんな醜い姿だってーのに、俺だって分かったな。」

化け物―――イブキは紫と赤のオッドアイを細めながら笑った。

「に、においです。」
「におい?」
「イブキさんのにおいがしたから、分かったんです。」
「あ、なるほどな。そういや|滅
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