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ああっ女神さまっ 〜明日への翼〜
明日への翼
04 RHAPSODY
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ているけれど可愛いワンピースを着て走りよってきた。
「スクルド様っ」
 抱き合う三人。
 シーグルには「泣く」機能がついていないけれど、もしあったら大粒の涙をこぼしていたに違いない。
「必ず戻ってきてくださるって、信じてました」
「ずいぶん待たせちゃったわね。戻ってきたわよ。一級神二種非限定女神として」
「わあっ、おめでとうございます」
 ばんぺいが嬉しそうに激しく首を振っていた。
 「マックスウェルの魔石」を利用した極小の発電機を内蔵させ、充電しなくても半永久的に動けるようにした。互いにメンテナンスをすることで稼働時間を飛躍的に延ばすことに成功した。彼らを地上界に置いて来たのは、やはり思い出の残るこの土地を守ってくれる者が欲しかったからだ。
 いつ戻れるかわからない。戻れないかもしれない。二人が稼動しているうちは。
 それでも。いや、だからこそ。
 スクルドにとってとても辛い選択だった。
 もちろん、恵が一緒に暮らしているのを考慮に入れてのことだ。
 メンテしてあげるわ。
 空中から工具の箱を取り出した。
 数刻後。
 シーグルは腕を伸ばす戻すを繰り返していた。
「やっぱり、スクルド様ですね、生き返ったみたいです」
 ばんぺい君も嬉しそうだ。
「恵は何処に行ったの?」
「お仕事に出られていますよ。夕方には戻るはずです」
 そう……。
 少し考え込んで、にっこりと笑うとシーグルに一枚のカードを差し出した。
「あたしは今ここにいるわ。恵に伝えて」
「ここって……」
「仙太郎の家よ」
 ぽかんとしてシーグルはスクルドを見ていた。
 電話貸してね。
 母屋の玄関。
 さすがに以前の黒電話ではなくプッシュホンの留守録つきの物だ。
 ちょっと残念だが利便性を考えれば仕方がないだろう。
 天上界への電話。
 恵が仙太郎の家を訪ねてきたのは陽も落ちて夕暮れ時も過ぎた頃だった。
 突然の来客に川西家の一同は驚いたようだったが、スクルドの知り合いとわかると快く中にあげてくれた。
 スクルドは知っていることのすべてを恵に聞かせた。
 螢一が天上界で神となっていること。
 ベルダンディーと結婚したこと。
 二人の間に子供が生まれていること。
 一級神なので嘘はつけないし、恵と仙太郎にだけには知っていて欲しかったからだ。
「信じられないかもしれないけど」
「ん?そんなことぜんぜん言ってないじゃない」
 驚くほどあっさりと恵はスクルドの言葉を認めてしまった。
 長い間シーグルやばんぺい君と暮らしていてスクルドの技術力や想いを感じるところがあったのだろう。
 すくなくとも現在の科学力ではまったく不可能な物が目の前に存在して稼動している。この事実がずっとあったのだから。
「そっか……螢ちゃんが神様にね
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