第2話
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ぬ」
「ふははは、さすが我が子であるな」
ぞ、増長しないように…
………
……
…
さらに数ヵ月後
「す、すごいです袁紹様 この書は大人でも難解なものなのに齢三歳半にして読破されるなんて…」
「フ―ッハッハッハッハッ! 我、袁本初にかかればこのくらい出来て当然である。フ―ッハッハッハッハッ」
…増長しましたテヘペロ☆
きっかけはふとしたいたずら心から父親を呼んでみた事である。その時の父上の喜びようはすごかった… まさか
三日も宴会を開くなんて誰が想像しただろうか… それからというものやることなすこと全てにおいて褒められ続ければ誰でも増長―――いや、自信がつくというもの、また我自身 神童のような振る舞いもをしていたのもあいまって拍車をかけた
しかしそれ以外にも理由があった、前世の『俺』は褒められなれていなかったため照れるだけだったはずだが、『俺』の中にいるもう一つの魂がことさら褒められるのを喜ぶのだ
おそらくこの『娘』は―――『俺』が転生しない世界で袁紹として生まれてきたはずの魂なんだと思う、会話や姿を見ることはできないが、なんとなく女であると感じる。
そして―――『彼女』の喜びや他の感情や趣向は『俺』にもつながっている 一心同体…そんな感じだ
一人称も『俺』を使うつもりだったが名族には相応しくない!と『我』にすることで妥協した
………
……
…
それから二年後5才になった我はその日、父上に呼ばれ庭にある訓練所に向かっていた。
(庭に呼び出されるのは初めてだな、いつもは父上の部屋なのに… 訓練所ってことは戦闘訓練するのか?)
ちなみにいま住んでいる屋敷には広大な庭が広がっている、現代でいうところの東京ドームの広さに匹敵するあろう
庭には、細部まで手入れが施されており訓練所を始め茶や菓子などを楽しみながら談笑することができるテラス(?)
のような場所まである。
(なんというか、さすが名族って感じだな。そしてなによりこの袁本初にふさわしい!! …あれ?俺こんな
キャラだったっけ…)
自分の人格の僅かな価値観の変化に驚きつつ目的地の訓練所前にやってくると、父上と袁隗叔母上がやってきた
「さて麗覇、ここに呼び出されたことで察しが付いているだろうがこれから戦闘訓練を美項(みこう――袁隗の真名)と
行ってもらう」
「伯母上と…」
袁紹は疑問に思う―――この五年間、袁隗が文官として政務を行っている姿を何度も見たことがあるが、戦っている姿はおろか帯刀している姿も見たことが無かった
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