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恋姫†袁紹♂伝
プロローグ
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「う、うぅぅん…」

ずいぶん寝ていた気がする、重くなった目蓋を開けるとそこには…

「知らない天井…って、天井もないぞここ!!」

真っ白な空間が広がっていた。

「あ、目が覚めましたか?ではこちらへ来てください」

声がした方へ振り向くとそこには一人の女性が椅子に腰掛け机の上の書類(?)に目をやりながら
手招きをしている。

「あの…失礼ですがどちらさまで?」

女性のほうに歩み寄りながら観察してみると、なんと頭にわっかのようなものが浮いており背中には翼のようなものも
ついている

(もしかしてこの女性は)

「その顔だと察しがついているとは思いますが私は「コスプレっすね!」残念ながら本物の天使です…。なんで残念そうな
顔してるんですか…」

だってこの状況で天使ときたら

「はい、あなたは死にました」

「えぇ…、あっさりしすぎでしょう」

「まぁ貴方達人間と私達は死の概念が違いますから、輪廻転生についてご存知ですか?」

「え、えっと確か――」









『輪廻転生』

この世に何度も生まれ変わってくることを言う。ヒンドゥー教や仏教などインド哲学・東洋思想において顕著だが、古代のエジプトやギリシャ(オルペウス教、ピタゴラス教団、プラトン)など世界の各地に見られる。輪廻転生観が存在しないイスラム教においても、アラウィー派やドゥルーズ派等は輪廻転生の考え方を持つ。









「まるでウィ○ペディアからコピペしたような説明でしたね…まぁいいでしょう、貴方の魂はこれから転生するわけですが他の魂とは異なる手続きを行います」

「具体的には何がちがうんですか?」

質問すると天使(笑)は一度手元の書類に目を向け何かを確認したあと口を開いた

「貴方は生前、善行的な行いをし続けていたため善行ポイントがたまっているのです」

「つまりそのポイントに応じて特典やらがもらえたりするわけですね天使(美)様っ!」

「察しがよくて助かります。――さて特典の方なんですが転生先や人物を選んだり記憶保持や肉体強化など様々で―」

「記憶保持だけでオネシャス!」

そう口にすると天使(メガネ)は今までの無表情が嘘のように驚いた顔をした

「…いいんですか?最低でも転生先とか指定しないと何処のどの種族に転生するかわかりませんよ?」

もちろんかまわない、記憶を保持した状態で他の世界に転生するのに最初から場所や人物がわかっていてはつまらない
また、同じような理由で肉体強化なども遠慮した

「珍しいですね、大抵の人は「俺tueeektkr!!」とか言いながら喜々としてポイントを使い切るのに…」









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