第百十話
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つらいことになる。前にも一度だけやらかした。
さて、どうするのが正解か・・・
「・・・・・・えっと、ごめんなさい?」
「・・・この鈍感」
「なんだか本当にごめんなさい・・・」
ちょっと泣きたくなってきたけど、どうにも原因は俺のようだ。ヒントをくれたことだし、時間をかけてでもちゃんと理解しよう。
俺はそう決意しながら、表情を変えずに顔をそらし、近くに寄ってきたアテの頭を許してもらうまで撫でる。
初めて会ったときは同い年くらいに見えたのに、今にしてみると二つ三つ年下に見える容姿に、二年かけて伸ばした肩にかかるくらいの手触りの良い銀髪。そしてそのあどけなさに似合わない、蠱惑的な雰囲気。二年の時をかけて人間の中に混ざっても何も違和感を感じさせないまでになったが、時折見せる、『女神である』ということを再確認させるその神威が・・・アテという存在の全てが。
俺には何よりも愛おしく思えた。
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