第十四話
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回復薬が数個、後は剥ぎ取り用ナイフ。
この世界の薬草などを代表する回復アイテムは、一体どういった原理が働いているのかこのフィールド内で傷ついた傷を効果に見合った分だけ回復してくれる。
防具を揃えられれば切断系の攻撃に耐性が出来るから、実際は打ち身や軽い切り傷を治す程度だが。
息を潜めつつ、フィールドを索敵する。
バサッバサッバサッ
羽が風を掴む音が聞こえてくる。
「あそこ!」
ソラの声に視線を向けるとそこには空から今まさに地上へと降り立った怪鳥の姿が。
どうやら食事のようで、巨大な昆虫をその嘴で掴み一気に丸呑み。
「うぇ…」
その光景に少し気分が悪くなる。
しかし、気を取り直してソルを構える。
「先ずは翼をつぶして機動力を殺ぐ。ソラ、バインドお願いできる?」
「任せて!ルナ」
『リングバインド』
いきなり空間に現れた束縛の魔法がイャンクックに絡みつく。
クァーーーーッ
大声を上げてもがき、ソラの束縛から抜け出そうと暴れる。
「そんなに保たないから!」
「分かってる!ソル、行くよ!」
『サイズフォーム』
そるに纏わせたブレードが先端から伸びて鎌の形に変形する。
俺は念で四肢を強化して、大地を蹴った。
狙うのはその翼。
「はぁっ!」
気合一閃。イャンクックの翼膜を切り裂いた。
グルァーーーーっ
悲鳴のような泣き声をあげたかと思うと、力の限り暴れだし、ソラのバインドを振りほどこうともがく。
「アオ!持たない!」
その言葉をきっかけに、バインドが振りほどかれて自由になるイャンクック。
クルァーーー
羽を切り裂いて着地した俺は今、丁度イャンクックの足元あたりに方膝を着いて着地している。
それを俺の頭上から怒りに任せてその大きな嘴で突付く。
「うおっ!」
何とか攻撃を食らう寸前で前方に転げ周り、その攻撃をかわす。
すると、何かを体内から吐き出すようなモーション。
ゴオッ
突き出された嘴、その中から吐き出された炎弾。
「なっ!」
吐き出された炎弾は放物線を描き、俺目掛けて飛んでくる。
『ディフェンサー』
ソルが寸前でシールドを展開、防御する。
クルアアアアっ
突進してくるイャンクック。
俺は直ぐにその突進を避けようとするが、それよりも早くソラからの援護が入る。
『フォトンランサー』
「ファイヤ!」
ズドドドドーーーン
着弾と同時に悲鳴を上げて悶絶する。
俺は動きが止まったその隙にイャンクックから距離を取る。
予想以上に俺たちが強敵だったのか、その身を翻して空へと飛
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