第十四話
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を止める。
死んでいるのを確認してから俺は剥ぎ取り用ナイフを抜き放ち、その体に突き刺す。
切り取ると『生肉』のカードがその手に現れる。
それをバインダーにしまい、ソラの方へと急いで向かった。
「大丈夫?」
「…う…ん。大丈夫、平気」
そうは言うが少々顔色が悪いようだ。
トリステインに居た時も戦う事は多々あったけれど、こう言ったスプラッタな場面は今まで運良く見舞われてこなかったために耐性が無いのだろう。
とは言え、俺の時みたいに胃の中のものをリバースしないだけマシだ。
「少し休むか?」
「いい、大丈夫。アオ、次は私がやるね」
「大丈夫なのか?」
「うん。こういう事にも慣れないといけないから」
慣れていいものなのかどうか。
俺は考えてみたがその答えは出せそうに無かった。
ソラはルナを握ると改めて発見したアプトノスにその刃を振り下ろした。
生肉十個を手に入れるとベースキャンプに戻って納品。無事にクエストがクリアされると一分して俺達の体は酒場へと転送された。
今日のところはソラを気遣ってこれ以上のクエストを受注せず街にある宿屋へと赴いた。
フロントに案内されたのは馬小屋かと見まごうようなボロイ部屋、あちらこちらにホコリが降り積もり、ベッドのシーツもひどく汚れている。
フロントに抗議するも、ここでの待遇を上げるためにはハンターランクを上げろと言われた。
ランクと待遇が直結するらしい。
この馬小屋のような待遇は一番ランクの低いハンターのものだとか。
それゆえに無料で提供しているとのこと。
ランクが上がればそれに応じた部屋を案内する裸子。勿論お金は取られるが。
部屋の中にあるアイテムボックス。これはバインダー以外にアイテムを保管できる場所だ。
ここで手に入るアイテムは膨大でゆえに、一時保管場所として利用できる。
まあ、入るのはここのハンティングでゲットしたカードに限るみたいだが。それでも便利に活用できるだろう。
俺は無いよりはマシと言った感じのスプリングすらないベッド…寝台に寝転がっていると、俺の部屋のドアを開けてソラが中に入ってきた。
「アオ…一緒に寝ても良い?」
今日の出来事が衝撃的だったのか、部屋に入るなりそう俺に尋ねた。
「……今日だけだよ」
「…ありがとう」
その日以来、ソラは現場では取り乱す事は無くなった。
あくまで現場では…
帰ってきてその表情を曇らせるのを俺は知っている。
先ずは採取クエストでフィールドの地形を覚えつつ、クエストをこなしている。
採取クエストと言って侮る事無かれ。
『凝』で注意深く探さないと目当てのものが見つか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ