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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0950話
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行き当たりばったりとでもいうように反乱を起こした国には、当然援軍を送ってはいない。
 そもそもエルベ藩王国辺りと繋がって連携を取っていくというのならまだしも、それは嫌だと、他の国が成功しているのだから自分達も成功するだろうと判断して行動を起こすような国だ。そんな国と繋がったとしてもこちらの足を引っ張るだけだろう。
 そうなると、当然こっちから援軍を出していない国と帝国軍がぶつかる訳で……自力の差というものが出てくる。
 しかも全てではないが、そのような人物が国王だったり、あるいは上層部にいる国の軍隊が強い筈もなく……結局は帝国軍が送ってきた討伐軍との戦いでは勝つ事が出来ない。
 ここで負けると表現しなかったのは、単純に帝国軍の手が足りていないからだ。
 本来であれば、反乱を起こした国の国王やらその一族やらを処刑する程度の見せしめは必要になるのだろうが、そんな真似をすると当然反乱を起こした国の方でも徹底的に抵抗する。
 そうなると討伐するのに時間が掛かり、その間に他の従属国でも不穏な動きが……という、負の連鎖が起きている為だ。
 結果的に、一戦して反乱を起こした国の戦力を減らしたら次の戦場へという流れになっている。
 勿論全てが上手くいく訳もなく、俺達と内応している国が反乱を起こした時には戦力を送っている為に、帝国軍としても戦う時には相手を警戒する必要がある。
 つまり色々な意味で帝国の手が足りなくなってきており、その中で最も強大な戦力を持っている俺達とは戦うだけの時間も戦力もない。そういう事なのだろう。
 そうすれば俺達を警戒していつでも動かせるようにしてある戦力を、全てとはいかないがある程度は動かせるだろうし。

「つまり一時的な停戦を希望する、と?」
「はい。簡単に言えばそうなります」
「……だが、さっきも言ったようにこっちに対して利がないが? 寧ろ、今の状況を維持した方が敵対国である帝国に被害を与えるという意味では十分過ぎる」
「それは……確かにそうですが」

 まぁ、本音では和平交渉に持っていきたいんだろうが、残念ながらこちらとしては帝国の無条件降伏以外の条件を認めるつもりは全くない。
 停戦交渉に応じるつもりは……

「アクセル、一時的な停戦という事なら構わないんじゃないかしら」

 そう告げたのは、先ほどからずっと黙ったままだった人物。
 本来であれば、シャドウミラーの政治を司る中でもトップの人物だ。
 ……まぁ、そもそも実質的な政治班と呼べるのはエザリアとレオンの2人しかいないんだが。レオンの部下2人は、あくまでも雑用に近い仕事だし。
 ともあれ、異世界間連合軍の中でも広まっている認識としては、攻撃的なレオンに対して融和派のエザリアといった認識だ。
 だが、元々はエザリアにしてもSEED世界の
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