鈍色の憂鬱
[8]前話 [2]次話
霞む夕月に 漂う想い
零す溜め息 遥か彼方
どこまでも広がり続け…
足元の見えぬ薄明かり
呼び声も虚しく
一人進めず夜となり…
鈍色の憂鬱に
搦め捕られて堕ちてゆく
愛し君は知らずに去りて
忍びし闇に耐え兼ねる
微かに香る君の匂い
誰か呼ぶ声 低く響き
藍の空へと消えてゆき…
黄昏が包む風景(セカイ)
腕に抱くものはなく
静寂の水底に沈み…
鈍色の憂鬱は
心の隙へと入り込む
幻(ユメ)が愛を見せたとしても
現の空は拭えまじ
鈍色の憂鬱は
果てることなき迷宮
君への想いに搦め捕られ
一人苦痛の内へ…
堕ちて逝く…
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ