エクゾディア
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ので深夜だけだろう。最低でも18時間はこの場に張り付いていなければならない。それでも6時間の休息が取れると考えられるだろうが、闇の決闘は体力も精神もかなり消耗する物だ。あんな風にソリティアでも実力が伯仲する相手との本気の決闘と同じ位かそれ以上に消耗する。
1週間で30体程なら日に4回程、1回はサイ・ガールがするとしても3回か。しかも現場監督の仕事もこなしながらとは。これでは何時倒れても不思議ではない。
「遊矢、少し休んだ方が良いわよ。少し位なら私が代わりに闇と戦うからさ」
「……念のためにこれを渡しておく。少しは闇への耐性を付けてくれるから」
遊矢がウジャト眼が描かれたグローブを外して渡してくる。
「良いか、油断は絶対にするな。見た目からしてヤバいと思ったら六武衆に頼んで逃げろよ。闇の決闘のおそろしさは精霊との決闘とは桁が違う」
「分かってる。無理はしないわ。それに危なかったら助けてくれるんでしょう」
「当たり前だ。まあ、そんなことにはならないと思ってるけどな。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ。さすがにきつい」
それでもやはり心配なのか、すぐ近くの木を背もたれにして座り込んで眠ってしまう。デュエルディスクも外さずに、すぐに立ち上がれる体勢でだ。隙がなさ過ぎるが、これが精霊界でのデフォルトだった所為か今は気にならない。これだけ隙がないのに部屋の鍵は開けっ放しで害意を持って近づかない限り起きないんだからちょっと心配になる。あと、何故か冷蔵庫の中にアカデミアでは手に入らない甘いデザートが入ってるのが気になる。まあサイ・ガールが買いに行ってるんだと思うんだけどね。
結局、その日は闇は現れずに終わり、翌日からは私も放課後に遊矢を休ませる為に顔を出す様になった。結局その後一週間の内に私が闇と決闘をしたのは一度だけ。それも残りかすの様な物で、デッキもただ適当に集めたかの様なデッキだった。
おかげで後攻1キルで終了したのだが、恐ろしい位に疲れた。これが闇の決闘。この先に何度も行う必要があるのか。きつい戦いになるだろうけど、それでも遊矢の負担が減るのならそれでもかまわない。
精霊界から戻ってきて決めたのだ。私は遊矢を支える。未来の話を聞く限り、遊矢が倒れれば世界が滅ぶかもしれないし、何より人間の中でひとりぼっちになってしまっている遊矢を放っておけないと思ったから。それに昔のエースカードの話をする時の落ち込み方を見て、私達と変わらないただの人なんだって分かったから。
闇の決闘に慣れていたり、未来から過去にやってきていたり、精霊と共に歩んでいても、遊矢は私達と変わらないただの人で決闘者なんだって。今は無理でも、いつかは隣を歩ける様になるって分かったから。
遊矢に対して恋愛感情を持っているのかは分か
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