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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十五話 激戦、熱戦、大激突!
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です!!]
「アンチェイン・ナックル!!!」
放たれた桃色の光は勿論クラナへの直撃コースだ、対して、クラナは左拳を軽く前に出して大きく踏み込むような構えから……右の拳を、一気に突き出した。
クラナの右拳は、なのはのバインドを一瞬で砕け散らせながら直進、エクセリオンバスターにぶち当たると……その砲撃を“丸ごと粉砕した”。

「……!!」
「(っし!)」
収まり切らなかった威力の余波が砲撃を突きぬけてなのはにぶち当たり、なのはの顔が今度こそ本気の驚愕に染まるのをみて、クラナは内心でガッツポーズをかました

なのは DAMAGE 700 LIFE 1690

アンチェイン・ナックル
脚先から作りだした回転の力を、下半身から腰を使って上半身に伝える事で、巨大な威力を作りだして放つ、言ってしまえば“唯のパンチ”だ。
ただし、唯拳と侮るなかれ。その拳に乗っている力は凄まじい。

以前、“水切り”の際に説明した事を覚えているだろうか?
あそこで説明したのは、水の抵抗に対する拳の力のロスの少ない打ち出し方を主としていたが、敢えて今は、最後の「インパクト時に撃ち出す筋力“等”から生まれる威力が、前方に進むベクトルを自然と増幅し、総合的な威力を上げてくれる」と言う文章を思い出して欲しい。

水切りの際、最後に水を大きく切るのは、言うまでもなくこの時に説明した所謂「総合的な威力」だ。
水の中で伝える方法の説明をしたのが、拳の力と言うベクトルの推進力ならば、此方はその力そのものの大きさ。そしてそれを作りだすのが、打ち出す筋力“等”な訳だが……先にお詫びしよう。実はこの時、作者はこの“等”に集約された非常に重要な説明を省いた。
それが、今回のアンチェイン・ナックルの仕組み。回転による力だ。

脚先から生まれた回転の力は、初めは小さな力では有るが、下半身から上半身へと、徐々に体全体をつかって伝えていく過程でかなり大きな力となる。
それによって生まれた威力を、水中でやった踏み込み方も織り込んだ上で拳を押しだすことでロスなく拳に乗せるのが、この技の神髄だ。具体的な威力は説明しずらいが……何しろ、“水中”でやって、河を割ったのである。
水の抵抗の無い地上でそれを放った時の威力など、言うまでもあるまい。

さて、喰らったなのははと言うと、その威力に素直に驚いていた。

『凄い……!』
『えぇ。大したものです』
拳の威力でバインドを砕いたどころか、そのままそのエネルギーを砲撃をぶち抜いて此方に貫通させてきた。
アンチェイン・ナックルの存在と理論自体はなのはも知ってはいたが、まさかここまでの威力が有るとは思っていなかった。そして同時に……

『どうやら、貴女の息子さんは、想像以上の成長を遂げているようです』
『うん……』
長年の
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